検索窓
今日:33 hit、昨日:0 hit、合計:27,202 hit

26 ページ26

『うっ……うっ…』




私の後ろからは4名の気配がした。悟と傑と硝子と梨花ちゃん。勢揃いじゃん。






『ねえ、悟…私、美佳を助けれなかったよ…』

五条「……お前は助けようとしたんだろ」

『それでもっ……それでも!!助けれなかった!!』






もうとっくに冷たくなった美佳の手はとても綺麗だった。美佳…なんでいなくなるの?どうして私を置いていくの?お父さんもお母さんも…美佳も…

私の周りにいる人は私を残していつもいなくなる。どうしていつも私だけ独りなんだろう。





『美佳…戻って…来てよ…また愚痴とか恋話とかさ…しようよ…ねえっ…美佳っ…』



どれだけ私が名前を呼んでもどれだけ揺さぶっても美佳は起きなかった。優しい顔で眠ったまま。




家入「…A、帰るぞ」

『硝子…ただ美佳は眠ってるだけなんだよね。まだ治せるんだよね』

五条「何言ってんだよ。こいつはもう…」

『何かのドッキリなんだよ…ほんとは寝てるだけでしたーとかさ…美佳ならやりかねないし。高専帰って治そう?』

潮凪「Aちゃん…」

『そうだよ…硝子も梨花ちゃんもいるんだもん。治せるよね…うん、治せるよ!』

夏油「A、」

『ほら、美佳も起きなよ。治してくれるんだって。ねえ、みんな早く高専に────』




頬に痛みが走った。反射的に痛みが走った方の頬を片手で抑えると下唇を噛み、何かに耐えている硝子がいた。




家入「帰るぞ」

『……うん』




私は冷たくなった美佳を抱えて村から出た。





27→←25



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (40 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
97人がお気に入り
設定タグ:夏油傑 , 呪術廻戦
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:空白 | 作成日時:2021年6月9日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。