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家入硝子 side
家入「あんなA初めて見た」
夏油「私もだよ」
五条「それだけ大事なんだろ、その親友が」
私と梨花が親友だからお前がしなくてもいい、と遠回しに言うと怒っていた。怒ることなんてないAがああなるなんて…私も親友だというのに何だか情けなく感じてきた。
五条「おい潮凪」
潮凪「なっ、なに?」
五条「…Aは普段あんな感じじゃないから勘違いするなよ」
潮凪「…分かってるよ」
梨花は膝の上にあった小さな手をぎゅっと握っていた。…そういえば梨花はAがスカウトしたと言っていたけど実力はどれくらいなんだろうか。
夏油「話脱線するけどさ…梨花はどうやってAと出会ったの?」
潮凪「私がまだ北海道にいた時にAちゃんが私の街に出張で来てたんだ。街の中心にでかでかと居座ってた呪霊をあっという間に祓ってさぁ…かっこよかったよ」
家入「そこだけ見たら惚れそうになるだろ」
潮凪「うん笑 実はその時に私と弟が呪霊に人質として取られててさー。怖かったな。Aちゃんは呪霊の隙を作るために短剣を肩に思い切り刺したんだよね」
五条「は?何かおかしくね?」
夏油「Aは邪魔だったから刺したって言ってた気がするんだけど」
潮凪「私が治療してる時にも言ってたよ。でもあれは呪霊の隙を作るための手段なんだ。戦ったことないけどそれぐらいはわかったよ」
その時の梨花の目は嘘偽りない目をしていた。Aは私達に心配をかけないために刺したのか…?本当にバカだ。上が大きい任務任せたくなるのも分かるよ。
夏油「…今度からあの子に単独任務任せるのはやめようか」
五条「だな。最低でも硝子か潮凪連れて行こうぜ」
家入「言い方があれだけど賛成。特に高波美佳絡みの任務はついて行かないとな」
潮凪「私も出来ることは少ないかもしれないけど協力する!!」
4人で顔を合わせてうん、と頷いた。梨花は初め、何も出来ないか弱い子だと思っていたけど芯がしっかりして頑固だということが1日でわかった。
この子はAと相性いいだろうな。
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作者名:空白 | 作成日時:2021年6月9日 23時