歌手と有名声優の甘い恋 (ページ37)

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天月｢はい…はい…すみません…｣

私はラジオが終わってトイレに逃げようとしたところをスタッフさんに捕まり、今は説教をされているところだ。勝手にラジオの名前変えたりカメラに近づきすぎたり来週の分のお菓子を食べたりなどやりたい放題だったからだ。

ス｢わかったら次は気をつけてくださいよ？じゃあ、早くレコーディングに行ってください｣

天月｢はっ！レコーディング！行ってきます！｣

レコーディングは私が1番好きな仕事。素の自分が歌に乗ってるみたいですごく好き。今日も1発で決めてやるぞー！

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今はレコーディングをしている。すごくキーが高い曲で正直歌いずらい。だけど上手く歌えたときは気持ちいいし成長したんだなって感じる。それが今だ。今日は調子がいいようだった。いつもは苦手なところも綺麗にだせている。

……待ってやばいぞ。くしゃみが出そう。ほんとに今はやめて。花粉ほんとお前は許さん。綺麗に出てるから！やめて！

天月｢あなたの───っくしゅん！｣

やっちゃったよ…しかもくしゃみと同時にマイクに頭ぶつけたし。

天月｢いったー！す、すみません！｣

ス｢大丈夫！？怪我してない！？｣

天月｢はい、何とか…せっかく上手く歌えてたのにー！！！花粉許さん！！｣

ス｢次もいける！頑張れ！｣

私はスタッフさんたちに背中を押され頑張って歌っていた。でも歌っても歌ってもくしゃみを我慢することが出来ない。間奏でくしゃみをしたりサビの1番歌いたいところでくしゃみをしたり全部歌い終わった後にくしゃみをしたり…

天月｢やばいキレそう｣

私はかれこれ2時間以上レコーディングをしていた。喉をいためる歌い方はしてないから喉は大丈夫だけど精神的にはすごくきていた。やばい、ほんとにキレそう。私がマイクの前でキレそうな気持ちを抑えているとトントンと肩を叩かれた。後ろを振り向くと梅さんがいた。

天月｢梅さん！｣

梅原｢いつもは一発録りなのにやり直しって珍しいな。不調？｣

天月｢不調というか絶好超なんですけど…歌ってるときにくしゃみ出ちゃってキレそうなんです｣

梅原｢あー…花粉か｣

天月｢はい…いやほんとにくしゃみが出てきやがるんですよ。キレそうです。｣

梅原｢落ち着け笑とりあえずこれ食べてみ。｣

梅さんからは普通の飴をもらった。私に飴を渡すと梅さんは頑張れよと言いながら部屋を出た。とりあえず食べて気持ち落ち着かせるか。