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天月｢それでね…私、歌手になりたいんだ｣
私はお母さんとお父さんをリビングに呼び出して話した。歌手になりたいと思った理由、初めて自分で叶えたいと思った、などたくさんのことを話した。するとお父さんもお母さんも頷いてくれた。
母｢じゃあ来年からはレッスンに通わないとね｣
天月｢えっ、いいの！？｣
父｢今と変わらず頑張るっていうならな｣
天月｢私、頑張る！今と変わらず剣道やってレッスンも通う！｣
私はスマホを握りしめて自分の部屋に駆け込み、良くんに電話をかけた。
天月｢良くん良くん！！｣
木村｢おぉ、どうした笑｣
天月｢来年からレッスン通っていいって！｣
岡本｢えー！ほんと！良かったね！｣
え待って。この声って…のぶ、くん？多分気のせいだよね。うん。気のせいって言って。
天月｢もう良くん〜、のぶくんの配信見てるなら言ってよ！｣
あれでも今のぶくん配信してないような…いやそれ考えたら終わりだから。うん。
岡本｢Aちゃんだよね？いつも良平さんから聞いてるよ！応援してる！｣
木村｢だって！良かったじゃん！｣
やばいやばいやばい本物だったえ私これからどうなるのファンから刺されたりしないよね。あ、私もファンだった。
天月｢え、あ、え、ありがとう…ございます｣
岡本｢あれ、Aちゃん？笑｣
木村｢A、お前のファンだから嬉しいんだろ笑｣
岡本｢あ、そうなんですね！笑 あ、俺収録行ってきます｣
そう言うとのぶくんはガチャとドアを開けて出ていった。のぶくん…生のぶくん…やば…破壊力えぐ…私が余韻に浸っていると良くんが話を続けた。
木村｢オーディションとか決めた？｣
天月｢あ、オーディションは高校生になってから受けようかなって思ってる｣
木村｢じゃあ事務所はうちに決定だ！笑｣
天月｢良くんのとこは歌手の事務所じゃないでしょ！笑｣
良くんにはいつも助けてもらっているなとつくづく思う。多分あの時背中を押してくれなかったらこうなってなかっただろうな。私たちはその後良くんの出番まで電話をしていた。電話を切ってからのぶくんの写真見て拝んでたのは私しか知らない秘密。
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作者名：空白 | 作成日時：2021年3月30日 2時
