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天月｢あの、なにか…？｣
｢いや、君可愛いなって思ってさ｣
｢良かったらどっか一緒に行かない？笑｣
えぇ…これナンパってやつ？今まで1人で夜歩いたりとかなかったからこんなの初めてだな…
天月｢あの、人待たせてて…｣
｢えー、ちょっとぐらいいいじゃん｣
そう言うとお兄さんは私の腕を掴んできた。振り払おうと思ったけどすごい力で握っているので中々離せなかった。
天月｢あのっ…ほんとにやめてください！｣
｢だからー、ちょっとだけだって｣
私はお兄さんたちに囲まれてどこかへずるずると引きずられているのがわかった。誰か助けて、心の中でそう叫んだときにいつも聞いていた声が聞こえた。
江口｢おい。俺の彼女に何してんの｣
振り返るとそこには拓さんがいた。明らかに怒っていてすごく怖かった。お兄さんたちも怖かったのか私の腕を離すとどこかへ走って行った。
天月｢怖かった…拓さんありがとうござい…？｣
拓さんは180cm以上もある大きな体で私をすっぽり覆っていた。そして良かった、と小声で呟いていた。えっとー、抱きしめられているんだよねこれ？
天月｢拓さん…？｣
私がそういうと拓さんはハッとしたのかすぐに離した。
江口｢心配したよー。大丈夫だった？｣
天月｢はい、大丈夫です。ありがとうございます！｣
江口｢良かった良かった！じゃ戻ろっか｣
私と拓さんはお店に戻ると私は良くんたちのところへ、拓さんは女性陣のところへ連れていかれた。
中村｢さっきどうしたの？｣
天月｢ナンパ…っていうんですかね？声かけられて腕掴まれたんですけど拓さんが助けてくれました！｣
浪川｢へー、かっこいいことするじゃん｣
木村｢その時なんか思った？｣
天月｢かっこいいなーって思った！｣
梅原｢心臓が跳ね上がったとかキュンってしたとかは？｣
天月｢なんですかそれ…？特に感じませんでしたね。｣
中村｢こりゃ、中々大変そうだわ｣
木村｢えぐ、頑張れ｣
私はまた頭に｢？｣が20個ぐらい着いていた。
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作者名：空白 | 作成日時：2021年3月30日 2時
