ヴィランになっても (ページ4)

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先生にプリントを提出するとこれでもか、という程褒めらた。そんなに褒めてもこの学校の株は上がらないし雄英受けませんよ。

『…あ、』

「A？どうしたの？」

『お仕事入りましたー』

「マジかよ笑やっぱ人気者は違ぇな！」

『やめてよ笑』

休み時間、教室でよく話す男女グループと談笑していると仕事用のスマホから連絡が入った。

『じゃー私行って来るね』

「おう！放課後遊べそうだったら来いよー」

『はーい』

急いで荷物をまとめて学校を出た。現場にはミッドナイトとイレイザーヘッドがいるらしい。イレイザーがこの辺に来るなんて珍しいな…

と、思っていると現場に到着。

見た限りだと小学生が1人人質になってる感じかな。さーて、どうしたものでしょうか。

『やっほー』

「Aか」

『Aじゃないウィンディア！』

「お前ならどうする？」

私達のいつもの会話を終え、そう問いかけられた。普通ならイレイザーが相手の個性消して捕縛布で捕まえていいと思うんだけど人質がいるからなぁ。

『イレイザーがあいつの個性消したとこを私が吹き飛ばす』

「大丈夫なの？人質は子供よ？」

『大丈夫！私を信じて！』

2人にウインクをするとふっ、と笑って相手を向き直した。…っていうか、これ私いらないでしょ。どうせまた私の成長のために呼んだだけでしょ。

イレイザーが相手の個性を消した所で右手を前に出し、敵を、ついでに子供も吹き飛ばした。周囲に人が多いから出来るだけ力は抑えて。

そして左手で向かい風を吹かせ、子供だけを私達の方へ持ってきた。

子供はミッドナイトがキャッチし、吹き飛ばされた敵はイレイザーが捕縛布で捕らえた。

『おーナイスキャッチ』

「Aもナイスだったわよ！また個性の使い方上達したんじゃない？」

『Aじゃない！ウィンディア！
…まあそれは思うかも。ちょっと楽しくなってくるね』

「雄英に入学する気はないのか？」

『雄英ねぇ…勉強しなきゃなんでしょ？別にトップ目指したいって訳でもないし、ヒーロー科あるならどこだっていいよ』

「えぇ〜。勿体ない」

イレイザーもミッドナイトも雄英の先生だから優秀な人材を集めたい気持ちは同じなのだろう。分かるけどさ…私じゃなくてもいいんじゃないかな…

「まあまずは目上の人に敬語で話す所からだな」

『私にそんなの求められても困りまーす』

「こういう時だけ敬語なのね…」

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