【赤葦京治】こっち向いて？【HQ】 (ページ21)

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story20(引き続き木葉sideです) ページ21

Aは、今まで辛かったこと、すべてを話してくれた。

話している途中で、また泣き出しちゃうもんだから、

俺まで本当に辛かった。

好きな子の泣き顔なんて、一番見たくないのに。

そういや、Aは中３の時からよく俺に相談してきた。

そいつの話をしているときのAは、とても楽しそうで、

いつも胸が痛かった。

まさかそいつが、同じ高校に入って、チームメイトになるなんて。

おまけに、Aに告白するなんて。

悔しくて仕方がなかった。

はじめは、それが一番Aにとっての幸せなんだろうと、

唇を噛み締めた。

でも今は違う。

逆に、あいつが傷ついている。

許せない。許せなかった。

話尽くして疲れたのか、眠ってしまったAを横目に思う。

＿もう、なんであいつなんだよ。

俺の方が、ずっとAが好きなのに。

俺の方が、ずっとAを幸せにできるのに。

俺の方が、ずっとAの事をわかっているのに。

俺なら、絶対にAを泣かせないのに。

なんで。なんでなんだよ。

あーあ。俺のこと、好きになっちゃえばいいのに。

お前にとってはただの幼馴染かもしれないけどさ。

俺はこんなに、Aが好きなんだよ。

ずっと、お前一筋なんだよ。

そろそろ気付いてくれてもいいんだぞ？

こっち向いてよ、A。

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一途な恋っていいですよね…！

なんか…憧れます笑

凛夏