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story12 ページ13
次の日。
＿キーンコーンカーンコーン…
やっと終わった…。今日はやたら授業が長く感じた。
昨日と同様、授業に全く身が入らなかった。
同級生達が次々部活に行くのを見て、誰もいなくなった途端に駆け出した。
向かう場所は＿１年生の教室。
誰も、いない…?
(そっか…１年生はまだ部活ないんだっけ。
何組なんだろう…聞いておけば良かったぁ…！)
明日にするしかないか、と諦めて教室に戻ろうとした。
その時。
「A先輩？」
『うひょっ』
赤葦くんに声を掛けられた。
また後ろから。どっから出てきた←
(心臓に悪いってば)
「もしかして、返事、ですか？」
知ってたかのような余裕の表情。
『そう、です！』
もう言ってやろう！やけくそになった。
『私で…いいの？』
確認はしておかないと。じょ、冗談かもしれないし！
「当たり前じゃないですか。…むしろ、
A先輩がいいんです。…俺にはA先輩しかいないんです。」
彼はしっかりと私の目を見て言う。
もう、どれほど惚れさせたら気が済むんだ。
真面目にそう思った。
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作者名：凛夏 | 作成日時：2019年8月11日 15時
