浅沼さんの彼女は人気声優 【男性声優】【浅沼晋太郎】

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ダメージが喰らいすぎてもう聞けないかもって思った時に頼んでた昼食がきて




別の他愛のない話に戻った。



『初めて食べたけど美味しい！』



『梅ちゃん！ココ当たりだよ！！』



梅原｢ほんとだ(笑) 美味しいんじゃん｣



メシに執着することも無いし美味しいってそこそこ思ってればいいっていう人間なのに



Aと一緒にたべるとめちゃくちゃ美味しく感じるのは何故なんだろうか



やっぱり好きって伝えられた方が楽だったかもなんて思いながら話を聞いてた



『明後日くらいに文面として晋太郎さんの事務所と一緒に発表する予定でその時に夜あそび出ようと思ってて』



梅原｢じゃあ、じっくり見てやるわ｣




『そんなじっくり見る番組じゃないけどね(笑)』




『ちまみに、結婚式は後日皆で行うから、来てね』




梅原｢うん、行くよ｣




告白して振られることも出来なかったくせに




Aのウエディングドレス姿でも和装でも見たいなって、自分が新郎じゃないのにな





『ちょっと、トイレ行ってくる』





梅原｢あっ、お会計お願いします。｣




『ごめん、トイレ混みあってて』



梅原｢いいよ、全然｣



『あっ、お会計払うよ？』



梅原｢いや、もう払っちゃったから｣



『なに、珍しいな』



梅原｢前祝いだよ、結婚の｣


前祝いなんて寒い事言って本音を隠す


『ありがとう(笑) 、ご馳走様です。なんかお返ししようか』



梅原｢美味しそうな顔見れたし、全然いいよ｣



『ええ、梅ちゃんそんなこと言う人だっけ』



梅原｢言うわ(笑)｣



『私こっち方面だから、うめめ逆でしょ？』




『じゃあね』




本当に勝手なんだけど





先輩だとしても浅沼さん、Aを幸せにしろよな






告白出来なかった俺の分まで







梅原｢お幸せに｣








ずっと見えなくなるまでAを見つめながら







伝えたかった気持ちと共に静かに涙を流した








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