幼馴染がアイドルらしい。 (ページ5)

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懐かしい声の方に振り向くと、

『、、大毅。久しぶりやな。』

重「オカン元気？」

『うん今日もテレビの大毅見てはしゃいでたで。』

なんか他のイケメン3人くらい連れた大毅がいた。
久しぶりで、腕と頬の痛みを一瞬忘れる。

「、、こちらは？」

『あ、幼馴染です。すみません久しぶりに会って。』

「へえ、こんにちは。」

椎木さんが少し外面仕事モードに入ったからか、
腕の力を緩められた瞬間に振り払う。

重「、、、ども。なんか、大丈夫すか。揉めてるみたいやけど (笑) 」

「、、ただの痴話喧嘩っすよ(笑)
じゃあこれから俺たちも “お楽しみ”あるんで。」

“ お楽しみ ” という言葉をどういう意味で使ったのか
わからないけれど、背筋が凍る。

言う事聞かんかったら、また殴られるんかな。
とか考えちゃって。

『、、ほんま大毅にこんなとこ見られるとか恥ずいわ！！んじゃ、たまにはおばさんに連絡しいや？』

重「、、、おん。またな。」

『ん、またな。』

椎木さんと大毅は会釈をし合って、離れた。
大毅から見えないくらいの所までとりあえず歩いて、

『椎木さん、酔い覚めました？』

「、、お～。まあ、人に会うとそうやな。」

『良かった、ほなタクシー、、』

「いや、何帰ろうとしてんの(笑) 」

行くで、ってまた腕を引かれて。
ああ、酔ってるからとか違うんか。

はーあ、痛い思いすんのやだ。
仕事なくなる覚悟で逃げるか、よし。

『痛いって、、！！』

椎木さんの背中を開いてる方の手で
全力で殴ってみた。(YouTubeの企画みたいな言い方すんな)

「何してくれてんの。」

あ、やばい。殴られる。

「いい加減、大人しくしとき。」

痛い、めっちゃ痛いってば。

なんで私殴ったんやろ、大人しくしときゃよかった。
殴られる前にヒーローが助けてくれるなんてこともなく。

また、椎木さんに手を引かれる、痛い。

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大「、、Aに何しとんねん！」

目の前の椎木さんが吹っ飛んだ。

『、、大毅。』

私のヒーローは遅れてやってきたらしい。

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