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『 、、、ちょ!!椎木さん酔い過ぎやって。 』
「 ええやろ〜 、この女俺の彼女やねん。 」
仕事終わりの居酒屋で椎木さんはお手本のように泥酔。
俺の女かわええ、ってすれ違う人全員に自慢している。
ほんま、
こういう所は引いてしまうからやめて欲しい。
『 、、、タクシー捕まえるんでちゃんと帰ってくださいよ!?』
重い成人男性を担いで私はいったい何してんだ。
力の抜けた椎木さんが寄りかかってくると同時に言った。
「 こうやって 、 触れるのはええのに。なんでいつもだめなん。 」
言われた瞬間 、 少し緊張感が走って。
そう言われてしまうと 、
今触れている部分も 少しゾワっとしてしまう。
「 家 、来るやんな? 」
その一言に 、ほろ酔いだった私も冷めてしまった。
『 、、、ごめんなさい。 』
椎木さんは凄く紳士的で人懐こい所もあって素敵な人、
仕事もできて周りからの信頼も凄い人やけど、
どうしても勇気が出ない。
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「 ほんま 、 いい加減にせえよ。 」
『 、、え 、ちょ 。 』
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急に不機嫌そうな椎木さんに腕を引かれて。
『 、、ちょ !! 痛い!!離してください!! 』
ずんずん進んで行く椎木さんの腕を振り払って、
もう一度「 すみません。 」 と告げた。
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桃果(プロフ) - いつも作品を大変楽しく拝見しております。ここからどう転ぶのか…展開もとても気になります…!次の更新もとても楽しみにお待ちしております! (2021年5月14日 18時) (レス) id: b698749fb3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まる。 | 作成日時:2021年4月10日 13時