年下アイドルの恐ろしさ。

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『 家 、 どこなの？ 』


猪「 教えたらどうすんの？
ストーカーでもする ？ 」


『 義務教育終わったばっかの子なのに、
こんな遅くにダメじゃんか ！ 』


猪「 Aさん 、 今何時ですか ？ 」


『 、、、 21:00 。 』


猪「 男子高校生 、 日付まわるまでに帰れば余裕っしょ。 」


『 だからってさあ 、 てかなんで私の家の方向知ってるの！？ 』


猪「 優斗。 」




ああもう 、高橋くん！！！
なんか、 やっぱり猪狩くんには口では勝てない気がする。てかきっと勝てないわ。だってセンスの塊猪狩蒼弥さまだもん。



私は てくてく 猪狩くんに手を引かれて歩く。



16歳、、、だっけ？
それに手を引かれる20歳って 、どうなのよ。


おじさんが気になってちょくちょく振り返ってしまう私。それを見た猪狩くんは、


“ 大丈夫だよ。 ”


と言って 前を向いたまま きゅっと強く握ってくれる。 ああ 、何やってんだ自分。



なにきゅんきゅんしてんだ。



猪「 Aさん、昨日俺らの動画帰ってからも見たの？」


『 見た ！！ 猪狩くんは、かしこい！！入社試験の問題とかも、私はぜーんぜんわからなかったのに 猪狩くん解けてたりして 本当年齢詐称してんじゃないの？って画面に呟いたくらいだし。あと、歌ってる時の猪狩くんは本当にいい意味で治安悪いよね。結構好きなんだけどさ。あとね、あとね、猪狩くんは声がダントツで好きなの！橋本くんとかも低くてかっこいいんだけど、猪狩くんの声が私いっっちばんすき！！！そんでね、あと猪狩くんの実況？ほんとジャパネットかよ！みたいな感じで！！』



猪 「 、、 うん。ありがと(笑) 」





優しく微笑んで クスクスと笑う猪狩くん。
ああ、 こんなんじゃ伝えきれないのに。

たくさんたくさん良いとこ見つけたのに。




猪「 あ、 Aさんついたよ。 」


『 、、 送ってくれてありがと！ 』



猪狩くんはお話ししてるとすごく楽しくて、
時間あっという間だったなあー 。



猪 「 あ、 俺もさあ 。 」


『 ん？どうしたの？ 』

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