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３４ NJ ページ34
お兄さんのことを聞いた瞬間
何かを思い出してるような顔をするA。
｢大丈夫、？｣
いろんな意味を込めて聞いた。
｢また、会いたい。ジンくんに。｣
初めて聞いた。Aから会いたいと言ったのを。
今どこで何をしているのか、誰も知らなかった。
完治しない難病、であること。
僕もどこの病院にいるのか気になっていた。
もしかしたら症状が治まっているのかもしれない。
願わくば、治っているかもしれない。
もし治ったなら、治した医者に会いたい。
そして、Aの事も助けてやりたい。
まだこの時、彼との再会がすぐ近くまで
迫っていることなど知る由もなかった。
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作者名：hinatabocco | 作成日時：2019年5月6日 20時
