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２３ YG ページ23

一瞬なのか、

それともとても長い時間だったのか、

走馬灯のように色んなことが目の前で起きた。

気付けば抜け殻のようなジミンを抱く

園長先生とランさん。

グクのベットにあるブザーが鳴ったのと同時に起きた。

同じ部屋なのになんでもっと早く気づけなかったのか。

Aヌナが来るまでに何か出来たんじゃないか。

そもそも、グクの発作なんて初めてじゃない。

ただいつもより苦しそうなグクに何も出来ない自分が嫌で

心が空っぽになったみたいだった。

グクが運ばれてすぐにテヒョンの様子がおかしくなった。

｢、、ﾋｭｯ、、ﾋｭｯｳｯ、ﾊｧﾊｧ、、、｣

明らかにおかしい呼吸。

｢テヒョナｯ、テヒョナｯ、テヒョナァ｣

泣き叫ぶジミンと

テヒョンを抱き上げ大丈夫、と声をかけ

背中をさする園長先生と

過呼吸だから、と紙袋を取りに行ったランさん。

まただ。

自分だけがただ突っ立ってるだけ。

｢お願い、、、助けて、、、｣

園長先生にそう呟くと

必死な顔だったのに

｢わかってる。大丈夫だから。｣

笑顔で返してくれたことだけが救いだった。