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１９ YG ページ19

｢…んｯ…｣

むくっと静かに動きだしたジミン

おはよ、と小声で言うと

毛布ありがとう、なんて照れていう。

素直に｢ありがとう｣と言えるジミンを何度羨ましく

思っただろうか。

｢ジミナ、体しんどくない？｣

そう言えば、少し気まずそうに

｢平気。僕、もうすぐ退院なんだって。

テヒョナにはギリギリまで言わないでっ｣

きっとジミンのことだ、

自分が退院すると言えばテヒョンが着いてくるかも、

テヒョンが治療を拒否するかも、

テヒョンに嫌われるかも、なんて考えてる。

｢テヒョナはそこまで子供じゃないよ｣

そう伝えると、目を潤ませ知ってる、って。

｢僕が寂しいんだ。

家に帰るとみんなの部屋もみんなの物もあるのに

誰もいない気がする。

Aヌナはいるけど仕事だし。

学校に行ったところで、勉強分からないし…。｣

俺にだけ弱音を見せてくれるジミン。

優しく包んでやると怖いっ/// っと泣き始め、

自分がいない間にテヒョンがどうかなってしまうことに

テヒョンがいない間に自分がどうかなってしまうことに

1人で怯えてるんだ。

｢大丈夫、大丈夫、大丈夫｣

そう伝えると愛らしい糸目で｢ありがとう｣と笑うんだ。