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ただすぎる時間をボーっと眺め毎日が終わる。

私の仕事上、そんな呑気なこと言ってられない。

｢A先生、305の患者さん急変です｣

今行く、と叫び今日も走る。

ただ1人の家族を救いたくて医者になった。

今では命に代えてでも守りたい弟達のために。

急変患者の対応が終わると毎朝向かう部屋へ足を運び

今日も可愛い寝顔に癒され一日が始まる。

｢ジミナ～、グク～朝だよ～｣

寝てるのか起きてるのか分からないから

目が開いてないよ、と言えば

わざと大きく開けて｢おはよ｣と小声で呟くジミン。

横のベットで全く動かないグク。

寝起きの悪さは小さい時から成長しない。

｢はい、検温して～｣

看護師のユリさんの声で朝の回診スタート。

グクが起きないのはいつもの事。

とにかく優しく優しく名前を呼んで叩いてみる。

ほんとに最初だけ。

何をしても起きない事にイライラしだす私に
ジミンは僕起こすよ、といつも助けてくれる。

我ながら情けないけどこれが最適だ。

ユリさんにも笑われて部屋を出る。