前世の記憶 ページ9
前世、裕翔side
昨日、急な頭痛で山が倒れた。山は、大丈夫だ、と言い張ってたけど、実際、顔色はものすごく悪くて、すごく辛そう。そして、昨日宣告されたこと、それは、
────山が急性脳腫瘍だってこと、そして、1ヶ月も命が持たないこと。
ちぃが亡くなってから、全然仕事に手を入れなくなってしまった山。そして、今回の病気の発覚。
山は、どんな受け止め方をしたのだろう。
侑「ゆーてぃー!」
あの、少し高めの声が聞くことができなくなってしまって、あの葬式の日、メンバー全員で泣き叫んだ。
「まだその声を聞きたかったよ、と。」
24時間テレビのあとに発売されたシングルを最後にCDなどから姿を消してしまったちぃ。テレビでは、9月24日、必ず知念侑李の命日だ、と報道される。
ちぃみたいに山も姿を消してしまうのだろうか、そう考えると、ものすごく胸が痛くなる。
けれど、無理をした山は、一ヶ月もせずに旅立ってしまった。俺たちは、真ん中存在のふたりを失って、存続は不可能だと考え、ちぃの遺言だった、「Hey! Say! JUMPがずっと残っていてほしい」という約束を破り、
────俺たちは、解散した。
あの日からは、グループではないものの、いろいろとみんなで会っていた。俺は、モデルと俳優に専念し、アカデミー賞俳優として一躍有名になった。
そして、20〇〇年。俺がHey! Say! JUMPの中で最後に、天国へ旅立った。
62人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Twilight | 作成日時:2017年12月23日 15時