前世の記憶 ページ7
涼斗side
俺には何故か...俺と関係ない人の夢をよく見る。
その人の名前は...
────Hey! Say! JUMPの山田涼介。
ずっと昔にものすごく有名だったアイドルグループのセンターをやっていた人で、30歳で脳腫瘍で亡くなったらしい。
俺の母ちゃんが幼い頃に人気のピークだったらしいけど、別のメンバーの死で、活力がなくなって言ったらしい。
そして、俺の彼女、侑愛は前世のあいつに似ている気がする...
────知念侑李。前世では心臓病で21歳の若さで亡くなったHey! Say! JUMPのメンバーの一人。俺が前世でも好きだった人。
何十年も経った今、再びこの地でめぐり合うことができたんだ...
あの日、知念が亡くなった日。俺は一人で家で泣き続けた。涙も枯れるくらい。
自分の知念以外の記憶が無くなった時、俺はやっと知念に会うことができるのか、そう思ったくらいだった。
そして今。目の前に立つ侑愛の体の弱さは前世の遺伝なのだろうか。けれど、その真っ直ぐな眼差しは、前世から変わらず、とても綺麗だ。
侑「涼くん?何考えてるの?」
この少し高めの透き通った声も、前世の遺伝なのだろうか。
そう考えるたび、俺の胸はきゅっと締め付けられるみたいになるのだった。
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作者名:Twilight | 作成日時:2017年12月23日 15時