いつ生まれ変わっても... (ページ14)

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侑愛の家族ページ14

涼斗side

圭夏母「涼斗くん。ちょっと...来てもらえるかしら？」

岡本のお母さんに呼ばれて、俺たちは少し離れたところのベンチに座った。

圭夏母「侑愛ちゃんからね、こんなことがあったら、自分のことを打ち明けてほしい、って言われてたから侑愛ちゃんのことを言うわね。侑愛ちゃんは実は、お姉さんと血が半分しか繋がってないの。お母さんが一緒なだけ。それでも、お母さんは、政略結婚との子どもだからって侑愛ちゃんを育てなかった。侑愛ちゃんは、今家族と暮らしてない状況なの。」

涼「お...お父さんは...？」

侑愛の事実に、俺は声が枯れてる状況で質問した。

圭夏母「知念治弥って知ってるかしら？」

涼「はい。なんとなくは。重大事故に巻き込まれて亡くなったっていう人ですよね？」

圭夏母「そう。私はね、治弥の幼なじみなの。それで、娘たちも幼なじみ。で、侑愛ちゃんは、治弥の娘。侑愛ちゃんはね、そのうち引っ越すことになるの。治弥の愛人だった人のところに。その人が治弥の分も侑愛ちゃんを育ててあげたいって言ってくれて。けど、侑愛ちゃんのお母さんがそれを拒否したの。だから、侑愛ちゃんは引っ越せてない状態。で、今はうちの家に居候してるわ。」

侑愛が隠し持っていた真実。俺は、なんで気づいてあげられなかったのだろう。そう、後悔し続けた。