中原中也ちゃん

帽子が1こ ページ3

またまた
この男はノックもせずに俺の部屋へ入ってきた
だから、とりあえず
『早く死ねよ』
と云っておく

「えー、嫌だよ
中也が先に死んでよ」
『厭だ！包帯男！』
「短気女」

『社会不適合者！！』

「脳筋」

『スケコマシ！！セクハラ男！！』
「君の中の私は何なの？」

『女の敵』

うん、真面目に敵だと思う

俺今、17歳だぞ
其の女子の部屋へ“インターホンもノックも無しに”入って来るやつ

只の変態だろ

「ね、中也…」
ニヤニヤしながらこっちへ来る

嫌な予感がする
『近付くな、とっとと帰れ！』

で、追い出しました。
ナイス俺！









と思った時が俺にもありました。

また、ピッキングして鍵開けやがった！！
家のインターホンも押さないあの野郎！！！

「あ〜、いい……

サイズが！」

人の事を抱き締めといて失礼だと思う

『離れろセクハラ男！！俺は小さくねぇ！！』
「其のセクハラ男の前で
この格好はどうかと思うよ？中也」

俺の今の格好は

仕事が終わり家へ帰って来て、飯を食って、風呂に入って寝る準備万端だ

だから、寝る時用の着物だ
勿論、姐さんの影響でだ

『これの何処が悪りィンだよ！』

「着物って脱がしやすいんだよ？」



コイツの云った意味が理解出来た




なら、そうならよ…

『だったらとっとと離れろよ！！』

鳩尾に一発食らわせて外に放り投げて

ドアに鍵とチェーンをかけた

これで、安心して眠れる！


「あー、痛い
いたたた……


けど、可愛かったから許す……



からかうけどね♪」

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