66話目 ページ18
あれから気分が一気に悪くなった私は自室にこもり
眠ってしまった。
目覚めた時にはもう昼間、しかし何やら騒がしい
気になって部屋のドアを開け廊下から1歩出ると
脇が慌ててこちらに走ってくるのが見えた
脇「部屋戻って…変なオッサンがA出せって押しかけてきた…!」
焦ったような早口で私に言ってくる
私「その人、お父さんの再婚相手の連れ子…」
脇「え、そうなの」
私「自分のことお兄ちゃんとか言ったり、子作りしようとか言ってきたり頭が相当イカれてる」
脇「え、やば…」
私「流石に無言電話とか押しかけてくるとか有り得ないでしょ、私から帰れって言う」
眼鏡が騒いでる部屋に向かって追い返そうと頑張っている社長の肩をポンと叩く
康「あ!Aちゃん迎えに来たよォ」
私「なんで?」
康「子作りしないといけないからね!!」
私「いや、お前との子供とか要らない」
この世には日本語と日本語で会話をしているのにも関わらず一切の話が通じない人間が存在する。
それが今、私と話しているこの眼鏡なのだろう…
康「それにこんなとこで働かずに僕のとこの会社で雇ってあげるよォ」
私「まずなんで私がお前とガキ作らないといけないのか言えよおい。」
康「やー、僕会社経営してるんだけどね跡継ぎを産まないといけないのに僕結婚してないからやばいんだよねぇ、」
私「その社長のブランド引っさげてたら女釣れるだろ」
康「でもでも〜そこら辺の女は汚いから嫌なんだよねェ」
ニチャア、という効果音の付きそうな喋り方でにやにやしながらそんな事を言ってくる眼鏡
私「それだったら私も余裕でビ〇チだけど」
その言葉に動揺したような顔を浮かべる眼鏡
康「でもでも!!!」
ここから眼鏡の「でもでもだって」が始まる
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みゆう(プロフ) - いつも見させていただいています!とても好きな物語なのでこれからも頑張ってください! (2020年5月8日 0時) (レス) id: ed7532a7bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とろろ | 作成日時:2020年4月19日 14時