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2人の記憶3 ページ32

ずっと目を見て話していた係長が、私の目から溢れて止まらない涙を優しく拭う。

変えなきゃ、係長のスイッチを。
私が変えなきゃ。今ならまだ間に合うかもしれない。




そう思ったけど、うまく声が出せない。





『、かり、ちょ...』

係長「4年前に職場でAちゃんを見つけて、懐かしい感じがした。
だから、1機捜への異動希望を出したんだ。




隣にいて、疑問が確信に変わった時は正直焦ったけど...
でも君はなにも覚えていなかった...今はこの時間を楽しもうって思った。





どんなに仕事がきつくても、隣にはAちゃんがいる。残業だって頑張れた。

こうして一緒に仕事ができて、幸せだった。




なのに...なのに!!!


こっちは少しずつ距離を縮めて!!
ゆっくりゆっくり仲良くなったって言うのに!!!

アイツらときたら...俺のAを...!!!」







突然何かを思い出したように係長が怒鳴ったことで恐怖心が増し、ガタガタと震えが止まらなくなる。

ダメだ...助けて、誰か...誰か...





係長「思い出してくれたかな。

Aちゃんと俺の最後の記憶は、2人の記憶にしたかったんだ。」






そう言うと私を抱きかかえ、ベッドに連れていかれる。






『や、...や、だ』


係長「最後に、良いことして、終わろうか」


『た、...けて』


係長「は〜嬉しい...生きてるAちゃんと...」


『...め、なさ』


係長「Aちゃんは何も悪くない。

最高のタイミングで殺してあげるからね、苦しまないように』







やだ、助けて...助けて...

まだ死にたくない!誰か...助けて!!







『...っ助けて!!!!』


縮み上がった喉から発せられた叫び声は、あまり綺麗なものではなかったけど。

思いが通じたように現れた志摩さんと伊吹さんが、私の服を脱がせかけてた係長に殴りかかった。






志摩「こら!伊吹!」


伊吹「あ?!」


伊吹「お前はいつもやりすぎなんだよ!加減しろ!」






いつもの志摩さんと伊吹さんの声が聞こえると、ガチガチだった身体が少し緩んだ。


志摩さんと伊吹さんの少し後に駆けつけてくれた桔梗さんが、遅くなってごめんと涙を流し何度も謝りながら、私の手足を拘束してた紐を切って抱きしめてくれた。

新たなスイッチ1→←2人の記憶2



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迷探偵(プロフ) - 千花さん» ありがとうございます。ディレクターズカット版を見たらまた戻ってきます。(たぶん)その時はまたよろしくお願いします。 (2020年9月21日 22時) (レス) id: 0c8a6fc1e0 (このIDを非表示/違反報告)
迷探偵(プロフ) - pgicさん» ありがとうございます。楽しんでいただけてとても嬉しいです。 (2020年9月21日 22時) (レス) id: 0c8a6fc1e0 (このIDを非表示/違反報告)
千花(プロフ) - めっちゃ面白かったです!番外編楽しみに待ってます! (2020年9月21日 21時) (レス) id: 3f06c5551a (このIDを非表示/違反報告)
pgic(プロフ) - すごく面白かったです!MIU404ロスだったのでとても癒されましたー!ありがとうございました!! (2020年9月21日 18時) (レス) id: 7488c18acb (このIDを非表示/違反報告)
迷探偵(プロフ) - なずなさん» ありがとうございます。善処します...! (2020年9月21日 7時) (レス) id: 0c8a6fc1e0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:迷探偵 | 作成日時:2020年9月13日 16時

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