【MIU404】こちら機動隊統括庶務課です！2

呼ばれた理由3 ページ27

車内





UDIラボから4機捜の分駐所に向かう俺と志摩。

助手席にいる志摩が外を眺めながら話しはじめた。






志摩「伊吹はどう思う」


伊吹「ん〜？なにが？」


志摩「さっきの資料、お前の勘は何て言ってる」


伊吹「俺の勘、聞かないんじゃなかったの〜」


志摩「...この前のは撤回する、ごめん。」


伊吹「あら、志摩ちゃんてば素直！」




ちょっとからかうと睨まれた。
うそうそ、ごめんって〜と謝り、俺の勘は、と続ける。




伊吹「あのイラストはAちゃんだし、犯人は警察関係にいると思う」


志摩「...俺も、そう思えてならないんだよなー...」


俺は頭脳派のはずなのに...とボソッと呟きまた外を眺める志摩。
なんだ、志摩も根拠ないのか。








伊吹「一致したんなら探すか！
その、シュークリームもこもこフィルター！」


志摩「シュムドネクロフィリア、な。」


伊吹「てかそれってなんなの？」


志摩「異常性癖だ。擬似死体性愛。
死体のふりをする相手に異常な興奮を覚えるんだと。」


伊吹「なら共感してくれるようなやつとやれよ」


志摩「同感。...けど、三澄さんたちの見解によると、この犯人はロリコンという性癖が追加されてる。

若い女の子に擬似死体をさせるには、顔面を傷つけず頭を殴打するこの方法しかないってわけだ。

だから、女の子たちは殴られた直後、まだ生きていて動けない状態の時に性的暴行を受けている。」





...Aちゃんも、されてんのかな、とふと思ったが言葉に出さなかった。

きっと志摩もそれを考えてる。



とりあえず分駐所に寄り、Aちゃんの顔見に行ってから考えようと車のスピードを少し加速した。

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