やって良いことと悪いこと3 ページ22
中堂「待て、まだ終わってない。」
そう言って、突然どこからともなく現れた中堂さんが一枚の紙を持ちながら話し始める。
三澄「？！...いつから、聞いてたんですか」
中堂「最初からだ。
お前が少し前に調べてた、この、貫地谷一家殺害事件の遺体の鑑定書を取り寄せたら奇妙な点があった。」
三澄「また勝手に...」
中堂「じゃあ何で調べてた。おかしいと思ったからじゃないのか。」
三澄「それは...」
東海林「おかしいって何が？それ、Aちゃんに似てるって言ってたあの記事よね？」
三澄「うん...これ、家族全員がイラストなの。
あと、苗字だけしか公表されていないのも気になる。
他の事件は写真が掲載されていてフルネームか、写真は掲載されずにフルネームだけか。
...この事件だけ、気を利かせてイラストにしてるとしか思えなくて...」
東海林「何で気利かせる必要があるのよ」
三澄「それが、謎。まあ、Aちゃんに似てるってだけで関わってるかは全っ然わかんないだけどねー...」
中堂「そのAって女が関わっているか否かについてはどうでもいい。が、これ。見てみろ。」
そう言って中堂さんが勝手に取り寄せた鑑定書を全員で集まって見る。
久部「鋭利な刃物で滅多刺し...」
中堂「そこじゃない。こっちだ。」
久部「次女は撲、殺...？」
三澄「撲殺！？そんなこと、こっちの記事にはどこにも」
久部「操作、されてる...？」
三澄「...？、ちょっと待って...4人家族のうち次女だけが撲殺って」
中堂「ああ、この間解剖した遺体と同じだな。」
三澄「っでもあれは、茨城で起こった事件ですよね？
たまたま別の事件と関連があるかもしれないって解剖を依頼されただけで...」
中堂「そう、"たまたま"だ。"たまたま"同じような事件が、"たまたま"茨城で起こった。
だがその、"たまたま"が、こんなに続くと思うか？」
中堂さんが席を立ち、自分の席からたくさんの鑑定書を持ってきて、みんなが集まっている机に雑に置いた。
1.2.3....13.14.15枚の鑑定書を見比べると、どれも4人家族の一家全員が殺害されていて、次女のみが撲殺というもの。
年齢こそばらつきはあるものの、貫地谷一家殺害事件と同じ内容だった。
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迷探偵(プロフ) - 千花さん» ありがとうございます。ディレクターズカット版を見たらまた戻ってきます。（たぶん）その時はまたよろしくお願いします。 (2020年9月21日 22時) (
レス) id: 0c8a6fc1e0 (このIDを非表示/違反報告)
迷探偵(プロフ) - pgicさん» ありがとうございます。楽しんでいただけてとても嬉しいです。 (2020年9月21日 22時) (レス) id: 0c8a6fc1e0 (このIDを非表示/違反報告)
千花(プロフ) - めっちゃ面白かったです！番外編楽しみに待ってます！ (2020年9月21日 21時) (レス) id: 3f06c5551a (このIDを非表示/違反報告)
pgic(プロフ) - すごく面白かったです！MIU404ロスだったのでとても癒されましたー！ありがとうございました！！ (2020年9月21日 18時) (レス) id: 7488c18acb (このIDを非表示/違反報告)
迷探偵(プロフ) - なずなさん» ありがとうございます。善処します...！ (2020年9月21日 7時) (レス) id: 0c8a6fc1e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：迷探偵 | 作成日時：2020年9月13日 16時
