【MIU404】こちら機動隊統括庶務課です！2

ポップステップポップ2 ページ3

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伊吹「...止められるかな。」

志摩「止められるよ。」

伊吹「...間に合うかな。」

志摩「間に合う。」

伊吹「間に合う！」

志摩「間に合う！」







『(いまだ！)』

そう思ってそっと車の影から出て、驚かすぞっていうポーズで近づいていたら、伊吹さんと目が合った。


おわったー！！！！









見つかっちゃった〜！と棒読みで驚くフリをする。
私演技下手くそすぎ。

そう思ったら、志摩さんが乗ってくれたのでとりあえずは助かった。




その後も無駄な演技が少し続いたけど、すぐに切り替えた。








『この間はありがとうございました。挨拶行こうと思ったけど、お2人とも忙しそうで遅くなっちゃいました。』


志摩「お互い様だから、気にしなくていーよ」


伊吹「そうそう！」


『ありがとうございます！
ささ、車綺麗にしちゃいましょう〜！』






この場をなんとかしたい、という気持ちだけが先行して普段の私の雰囲気と少しだけ変わってしまう。


それでも、何とか暗い雰囲気は打破できたのでちょっと安心していると、伊吹さんから小声でありがとうと言われた。

やっぱ演技ってバレてたか、と観念していつも通り話をする。







『...私、いっぱい伊吹さんに助けられましたよ。伊吹さんが知らないところでたくさん。それも今に全部繋がってます。

私にとってのスイッチは伊吹さんと出会ったことです。だから、これからもよろしくお願いしますね！』




素直に思ったことを伝えたら、伊吹さんはちょっと気恥ずかしそうに、うんとだけ答えた。








『わっつめた！！志摩さん！？かかってます！！』


志摩「んー？おお、悪い悪い」


『本当に思ってます？！？！』







突然志摩さんが車に水をまいたせいで私のところまで水が飛んできた。


でもきっと、またしんみりしてしまうのを見て気を使ってくれたのだろう。



心の中でありがとうと伝えながら洗車を進めた。

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