【MIU404】こちら機動隊統括庶務課です！2

ポップステップポップ1 ページ2

1機捜本部 外






『わーお』







朝出勤すると見慣れた車がさらにポップになっていた。


まあ、もともとメロンパン号はポップなんだけど。







『(誰かに落書きされたんだろうな〜どうしよ)』






考えながら自分の部署まで歩く。

管理は一応私たちの仕事だし、他に空いてる車もない...落とすしかないか〜。








ネットで調べると除光液が有効と言う情報が出てきたので、出勤してきた係長に断りを入れ、除光液を買いに行く。







『(近くの100均で除光液買い占めよ)』








ホームセンターとか近くにないしな〜と思い、歩いて100均まで買いに行くけど、ネイル用の除光液が3本しかなかった。


とりあえず目立つところだけ落とすか、と全て購入し本部へ戻る。




『ペンキの汚れ落としてきます』


係長「おー頼んだ！」


後輩「俺手伝いましょうか？」


『いやいいよ、私やる。それより資料ありがとね。助かった。』


後輩「いえ、それくらい...」








褒めたことでちょっと照れ気味な後輩をよそに、タオルと除光液を持って車のところへ向かうと先客がいた。



声をかけようと思ったけど、何やら話し込んでるみたいだし、たまには驚かせてみようと忍び足で近づき車の影に隠れる。







志摩「...俺たちが初めて組んだ日、当番明けに伊吹が言った。

機捜っていいなって。
誰かが最悪の事態になる前に止められるんだって。



俺はあの時、感動したんだ。

この野性のバカと走ったら、取り戻せるかもしれない。
今まで助け損なった人たちの分まで、誰かの未来をいい方にスイッチさせて、救えるかもしれない。」








伊吹さん、何かあったんだ。

この話、私は絶対聞いちゃいかなかったな、とちょっと反省する。




けどもう後には引き下がれないから、聞いてなかったことにしよう。


そう思い、驚かす体制を整えた。

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