9 ページ9
hk.
どうやら俺が倒れてから2日ほど経っていたらしい。
京本は、ジェシーへの連絡が終わると病室に戻ってきた。
「ジェシーから急に北斗が倒れたって連絡が来てびっくりしたよ。
調子はどう?どこか痛いところとか、ない?」
「ごめんね、俺倒れたの夜遅くだったのに……
調子は平気、心配かけてごめんね」
「そんなん気にしないでよ。
樹と高地はお店があるから来られないけど、ジェシーが来るまでは俺で我慢してね」
「我慢って…居てくれるだけで心強いよ」
京本と話しながらも、俺は"ある事"を思い出していた。
おそらく、俺が忘れていた、
封じこめていた記憶。
まだ本当かどうかは分からないけど、
もしこれが事実なら……
「北斗?ほんとに大丈夫?」
その声に意識を引き戻される。
「あっ、いや、大丈夫だよ」
「そう?なら良いんだけど」
いけない、
この真相を確かめるのはジェシーが来てからだ。
あの時は明らかにならなかったけど、
もしこれが事実なら、
.
.
慎太郎は、
誰かの悪意に殺されたことになる。
.
緊張感に支配され、俺は唾を飲んだ。
.
.
「…………チッ」
「俺が、なんとかしなきゃ」
198人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:鈴森。 | 作成日時:2020年10月30日 1時