【短編集】君の傍に[実況者]

9- また＿グルッペン ページ9

「…来てくれたんだ、グルッペン君」




親を待っているのか、校門前で空を眺めて立ち尽くす彼女がこちらをゆっくりと振り返った







桜の舞う季節では無いというのに、一つ上のA先輩は今日、遠くに行ってしまう



両親と共に引っ越しだそうだ









グ「あちらでも、お元気で」



　「うん、グルッペン君こそ」







嘘だ。本当はこのまま手を引いて、行かないでほしいと言いたい



だけど止めれば彼女を余計に苦しませるだろう






旅立つ彼女もまた、俺と同じで望まぬ選択なのだから









　「一年半、かあ…早かったなあ」









感慨深そうに呟きながら空を眺める彼女の髪が、少し肌寒くなった風に吹かれて舞っている





グ「また連絡します」



　「うん、いつでもして」







グ「…また、会いに行きます」





　「…うん、いつまでも待ってる」









一つ上とは思えないほどに大人びたあなたに
俺はいつの間にか惹かれていた。









　「じゃあ、またね」




グ「…はい、また」








『また』、なんて。





また会えるかなんて、まだまだ餓鬼の高校生である自分たちが保証などできない









それでも







グ「絶対、迎えに行きますから」









その『また』を望まずにはいられない。







その『また』を、
実現させたいとそう思える人に出会えたから。







＿＿
私のことをずっと応援してくれていた方が占ツクを引退しました

その方にいつまでも待ってるという意味を込めて、今回この話を書きました
なんならすぐに続編短編集書いてくれてもいいのよ！()



その方の作品リンクを貼っておきます
いつ、どんな話を見返したって私は全部大好きでした




ちぃ汰↓
【http://uranai.nosv.org/personal.php?t=stormlover】






あの時、私の作品を見つけてくれてありがとう
コメントいっぱいしてくれてありがとう
ずっとずっと
ちぃのコメントが更新低下してた時も
家のことで大変やった時も励みになってた
去年の2月くらいからの関わりやから、もう一年半以上やね…早かった…！


ちぃの作品を見た時から、私もずっとちぃのファンになってたで

これからも、いつでも話しかけてね！
大好き！！

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