6- 今度は何処かへ_トントン ページ6
しとしとと雨が降る窓の外を睨みながら
私はため息をついた。
今日は彼氏であるトントンと久しぶりにデートをする予定だった
それがどうして家にいるかと言うと、この窓を見ればわかるが生憎の雨
ト「むっちゃため息つくやん」
「だってーー…」
トントンはそう笑うけど、本当に楽しみだったのだ
社畜で残業だってたくさんある彼と、久しぶりにお出かけが出来ると思ってたのに
トントンだって毎日頑張ってるのわかってるからいつも何も言わないけど
私だって寂しい。
本当はもっと構ってほしいし、二人で遠出だってしたい
だけどそんなことを言ってしまえばたちまち彼を困らせることになる
そんなの嫌だ。
でも……
私の中で色々な葛藤やモヤモヤが頭を占め
思わず私はまたため息を漏らした
ト「…あんまへそ曲げんなや、
近々また休み取るつもりやから」
「えっ!」
彼の突然の言葉に驚いて、隣に座っていたトントンの方を勢いよく振り向くと彼は彼でその行動に驚いていた
だけど私は私でそんなことには触れる余裕なんてない
「え、いいの?休み、取るって…」
ト「おん、最近まともに休みなかったからなあ」
たまにはええやろ、と続けながら何でもなさげに彼はぐっと伸びをしている
正直凄く嬉しい。
だけど
「でも、仕事は?大丈夫なの?」
そこだ。取ってくれるのは本当の所をいえば、
飛び上がりたいほどに嬉しい
だけど、その休みで彼の仕事に少しでも支障が出るのなら休みなんてなくったっていいんだ
そんな私の考えなんて彼にはお見通しなようで
ト「Aは気にしやんでいい、いっつも我慢させとるんやから」
頭にポンっと手を置かれ、優しく掛けられた言葉に今度はこちらが驚く番
「…しっ、てたの?」
ト「当たり前やん」
彼には隠し事なんて出来ないなあ、と苦笑するものの
ずっと分かってくれていたのかと思えば自分の中で嬉しさが勝っているのがよく分かった
ト「Aはどこ行きたいん?」
「へへっ、私は何処でもいいよー!」
雨が降ろうとも
彼と一緒に居られるのなら、私は何処だって構わないんだ。
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9.26から3日間、修学旅行でした!
静岡と東京に行ってきましたけど、ホント凄いですね
ビルが高い…(田舎者)
でもすごく楽しかったんです!
7- その頑張りは _レトルト→←5- たまには_鬱大先生 ちぃ汰リクエスト
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琴葉(プロフ) - カカオさん» 読んで下さりありがとうございます!書けそうでしたら、次に出す趣味短編集で書かせて頂きたいと思います…! (2019年8月31日 10時) (レス) id: fea4b79f15 (このIDを非表示/違反報告)
カカオ - この小説大好きです。 過去の過ちを_ロボロもし続きとか… (2019年8月25日 10時) (レス) id: ad3091599a (このIDを非表示/違反報告)
琴葉(プロフ) - 雨々さん» ううん、むしろずっと読み続けてくれてホンマにありがとう!!もしも次回作があれば、また宜しくです…! (2019年8月13日 18時) (レス) id: fea4b79f15 (このIDを非表示/違反報告)
雨々(プロフ) - お疲れ様!!ここまで素敵なものを書き続けてくれて本当にありがとう (2019年8月13日 17時) (レス) id: 4167835ff9 (このIDを非表示/違反報告)
琴葉(プロフ) - ちぃ汰。さん» ホンマにいつもありがとう!!!ちぃ汰が待ってくれてるなら頑張れる…!マジで専用のでも作ろか…笑 (2019年8月13日 17時) (レス) id: fea4b79f15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:琴葉 | 作成日時:2018年9月16日 12時