38- 期待よりも自分らしく_コネシマ ページ38
期待が重圧になる時が
たまにある。
元々期待をされて生きてこなかった
もし期待をされると、その期待を裏切ってしまうのではと怖かった。
実質親からの期待を何度も何度も裏切ってきた
だからたまに、大きな大きな重圧となって押し潰されてしまいそうになる
コ「…お前は気にし過ぎやねん」
彼氏である彼は私に対してよくそう言う
確かにそうかもしれない。
ただ自分に掛けられる言葉通りに喜べば良いのかもしれない。期待は期待として素直に喜んで、無理矢理応えようとしなくても良いのかもしれない。
それでも、無理をしてでも応えたかった。
だって親が私にそうした様に
周りから見離されたくないから。失望されたくないから
「……私馬鹿かな」
コ「おん」
「即答かい」
何故かなんて分からない
だけど何かに呪われているかのように体が動かなくなる事ってあるやん?
今そんな状態。
手足に力が入らなくて、正面から彼に体を預けてもうかれこれ三十分が経とうとしていた
コ「…体、まだ無理そうなんか?」
「うん…何か、力入んないや」
ごめんね、と呟けば彼は気にするなと言わんばかりに頭を撫でた
いつもの彼からは想像もつかない程
優しくて、温かくて、何故か酷く安心する事が出来た
コ「お前は、気にし過ぎや」
何度目かのその言葉には、心配まで含まれている様な気がして
ああでも、自分らしくいれば良いなんて、彼から言われること程説得力のある言葉なんて無いと思う
「…ふふ」
コ「、何わろとんねん」
そう言いつつ、彼も彼で笑っているじゃないか
なんて、今は言わないけども…。
指先に神経を集めると、微かにピクリと動いた
そのまま力を使い彼の背に少しだけ腕を回すと
彼は体が動いた事に多少驚いた様だが特に何も言わず、私を抱き締めた
「……ごめんね」
コ「言うとるやろ、気にすんなって」
_周りからの期待とか気にしやんくていい
俺はお前自身が好きなんやから、そのまんまでおってくれや、と言い彼は私の額に口付けた
何処でそんな殺し文句を覚えてきたの、と私が茶化せば彼はまた文句を言いつつ笑顔を見せた
_________
周りからの期待って、たまにしんどくなるよねって話
こっちの小説あんまりhit数伸びないの今はちょっと嬉しかったりして…
イキってますねすいません
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琴葉(プロフ) - カカオさん» 読んで下さりありがとうございます!書けそうでしたら、次に出す趣味短編集で書かせて頂きたいと思います…! (2019年8月31日 10時) (レス) id: fea4b79f15 (このIDを非表示/違反報告)
カカオ - この小説大好きです。 過去の過ちを_ロボロもし続きとか… (2019年8月25日 10時) (レス) id: ad3091599a (このIDを非表示/違反報告)
琴葉(プロフ) - 雨々さん» ううん、むしろずっと読み続けてくれてホンマにありがとう!!もしも次回作があれば、また宜しくです…! (2019年8月13日 18時) (レス) id: fea4b79f15 (このIDを非表示/違反報告)
雨々(プロフ) - お疲れ様!!ここまで素敵なものを書き続けてくれて本当にありがとう (2019年8月13日 17時) (レス) id: 4167835ff9 (このIDを非表示/違反報告)
琴葉(プロフ) - ちぃ汰。さん» ホンマにいつもありがとう!!!ちぃ汰が待ってくれてるなら頑張れる…!マジで専用のでも作ろか…笑 (2019年8月13日 17時) (レス) id: fea4b79f15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:琴葉 | 作成日時:2018年9月16日 12時