11- 傍にいて_鬱大先生 ページ11
「…はあ…」
事後のベッドの上で、私はため息を漏らした
鬱「…なんかあったん?」
「別に…」
煙草を吹かしながら、こちらを向いた鬱の視線から逃れるように
私は寝転んだまま背を向けた
こいつの目は苦手だ。
何を考えているのか読めなくて、吸い込まれそうなそんな深い蒼
鬱「こっち向いてや」
ぐっと腕を引っ張られ、無理矢理体を彼の方に向かされた
不満気な顔が電気をつけない薄暗い部屋の中で見えた
「何なん…っ、ん」
鬱「はっ、まだ」
少し後ろに体を引いて逃げようとする私の行動を止めるように、後頭部に手を添えられて先程よりも貪られる
もっと、と求められれば、息が少し苦しくても
事後というのにまた体が熱を帯びてきた
嗚呼、苦しい
鬱「なあ、もっかいしよ」
「…私に拒否権なんかないくせに」
そんな皮肉めいた私の言葉をきいて、クスリと笑いながらまた体に顔を埋めだした彼
もう、彼でしか感じられない私の体
どんな男と寝たって、彼でしか満たされない
でもきっと彼は違う
彼にとって私は、沢山いる女の中の一人としか思われていないだろう
「お、ねがい…」
見限らないで
その深い蒼に私の心を覗かれ、面倒に思われてしまうのなら隠すから
どうか、私の__
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琴葉(プロフ) - カカオさん» 読んで下さりありがとうございます!書けそうでしたら、次に出す趣味短編集で書かせて頂きたいと思います…! (2019年8月31日 10時) (レス) id: fea4b79f15 (このIDを非表示/違反報告)
カカオ - この小説大好きです。 過去の過ちを_ロボロもし続きとか… (2019年8月25日 10時) (レス) id: ad3091599a (このIDを非表示/違反報告)
琴葉(プロフ) - 雨々さん» ううん、むしろずっと読み続けてくれてホンマにありがとう!!もしも次回作があれば、また宜しくです…! (2019年8月13日 18時) (レス) id: fea4b79f15 (このIDを非表示/違反報告)
雨々(プロフ) - お疲れ様!!ここまで素敵なものを書き続けてくれて本当にありがとう (2019年8月13日 17時) (レス) id: 4167835ff9 (このIDを非表示/違反報告)
琴葉(プロフ) - ちぃ汰。さん» ホンマにいつもありがとう!!!ちぃ汰が待ってくれてるなら頑張れる…!マジで専用のでも作ろか…笑 (2019年8月13日 17時) (レス) id: fea4b79f15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:琴葉 | 作成日時:2018年9月16日 12時