2- 少しだけ_コネシマ ページ2
コ「プロ結果!!」
実況中のようで相も変わらない大きめな声が別室から聞こえてくる。
とはいえ、リビングのソファに横になり
音ゲーしている私は両耳にイヤホンをつけているので
特に支障はない。
時間的にもうそろそろ終わるかな?
スマホを持ちながら壁に掛かった時計をちらりと横目で見やり、心の中で呟いた。
と言っても、私は私でゲームをしているので
実況が終わり部屋に戻ってきたところでまだ相手はしてやれない。
彼に趣味や楽しみがあるように
私にだってそれがあるのだ。
彼のために…と、よく彼氏持ちの友達から聞くセリフだけど
自分という人格を曲げないからこそ彼の好きな私でいれるし
偽ることがない、と彼が好いてくれた最大の私の長所でもある。
コ「あー、つっかれたなあ…」
数秒後私の読み通り、実況が終わり気が抜けたのか
おっさんみたいな声を出しながら部屋に入ってきた彼。
私は目も向けず、スマホゲーに熱中しながら
お疲れ様、と一言だけ言った。
おー、と気の抜けたような一言が返ってくるけど特に気にしない。
そのままゲームは続行したまま。
コ「…なあ、それそんなおもろいん?」
「うん」
コ「ふーん…」
唐突に聞いてきたのは自分の癖に、何ともまあ興味のなさそうな声だこと…
と心の中で思いつつも、その言葉は手元の物に集中していたので声には出ず。
彼は彼で、私が寝転んでいるソファの下に座り
私のことをじっと見ている。
さっきから視線が痛い。
とてもじゃないが、一瞬でも集中が切れるとすぐにゲームオーバーになるだろう。
「っ、っ……ふう…よかった、!?」
コ「…なあ、構ってや」
タイミングを見図られていた、と気づくにはあまりにも遅い。
気を抜いた瞬間を狙われ、トン、と背中にかかる重みに
頭を預けられていると容易に分かる。
コ「たまにはさあ、俺のことも構ってや」
切なげな声色と、彼の額からじんわりとくる少し高めの体温
「……珍しい」
慣れない気恥しさを紛らわせたくて、堪らず私はそう声をかけた。
コ「別にええやんけ」
彼も恥ずかしいのか、未だ私の背中に頭を乗せたまま動こうともしない。
「何する?」
コ「…夜の営み」
「こんな昼間から!?」
心がないと有名な彼。
でもたまに、びっくりする程甘えてくることがある
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琴葉(プロフ) - カカオさん» 読んで下さりありがとうございます!書けそうでしたら、次に出す趣味短編集で書かせて頂きたいと思います…! (2019年8月31日 10時) (レス) id: fea4b79f15 (このIDを非表示/違反報告)
カカオ - この小説大好きです。 過去の過ちを_ロボロもし続きとか… (2019年8月25日 10時) (レス) id: ad3091599a (このIDを非表示/違反報告)
琴葉(プロフ) - 雨々さん» ううん、むしろずっと読み続けてくれてホンマにありがとう!!もしも次回作があれば、また宜しくです…! (2019年8月13日 18時) (レス) id: fea4b79f15 (このIDを非表示/違反報告)
雨々(プロフ) - お疲れ様!!ここまで素敵なものを書き続けてくれて本当にありがとう (2019年8月13日 17時) (レス) id: 4167835ff9 (このIDを非表示/違反報告)
琴葉(プロフ) - ちぃ汰。さん» ホンマにいつもありがとう!!!ちぃ汰が待ってくれてるなら頑張れる…!マジで専用のでも作ろか…笑 (2019年8月13日 17時) (レス) id: fea4b79f15 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:琴葉 | 作成日時:2018年9月16日 12時