【短編集】君の傍に[実況者]

1- 好きでした＿牛沢 ページ1

牛「まじでありがとな！
ずっと話きいてくれてさ」







好きです。









　「ホント、感謝してよねー
今度なにか奢ってよ？」









あなたのことを、ずっと想い続けていました。









牛「おー、10円までな」






　「ちょい待て、


私への労いがたった10円か！」









本当は、隣に立ちたかった。









だけど、彼の隣に私は似合わないから









私以上に似合う子がいるから









　「可愛い可愛い後輩ちゃん、泣かしたら殴りに行くからねー？」






牛「言われなくても分かってるっつーの」









小柄で、私のことも慕ってくれる


本当に可愛い後輩が羨ましいほど彼の隣に良く似合う。









私には




あんなに似合わない。









牛「じゃあ帰るな、また明日」







　「うん、またねー」









ひらひらと手を振り、牛沢を教室から見送ると





ぽつんと一人だけ教室に残された私。









彼を応援したと言えば聞こえはいいのだろうが




生憎、諦めたという言葉が今の私には一番当てはまってしまう。









無様に言い訳をする元気もわかず









いつの間にか頬を伝っていた涙を拭うのも面倒で








一人静かに、声を押し殺して泣いた。









ちゃんと、諦めるから。









今度は、ちゃんと『女友達』として色んな相談に乗るから。









だから、







今だけはあなたを思って泣かせて下さい









　「…すき、だったよ…」









うっしー、バカいいつつも



何だかんだ優しいあなたが









私は好きでした。






＿＿＿＿
相も変わらず、うっしーから始まるという←

2- 少しだけ＿コネシマ→

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