[短編集]色んな愛[実況者][完結]

7　忘れて＿レトルト ページ7

レトルト目線









ずっと、大事だったものがあったはずなんだ。









今はそれが思い出せないけど。









レ「キヨ君、やっぱ俺









なんか忘れてる気がする」









まるでその存在だけ、綺麗に忘れてしまってる。









そんな気がする。









キ「･･･そんなことないと思うけど」









いつも通りそういうキヨ君。









なのにどうしてこんなに違和感を感じるのだろう。





・









・









・







一人でいる時間が









どうしてこんなに孤独感を感じるのだろう。




・






・








・









・




　『忘れて』









誰かにそういわれた気がする。









今日のように、雪が降っていて









あれ？それで･･･









どうなったんだっけ？









思い出せない。









そこまで来ているのに









霧がかかって手を伸ばしても、伸ばしても掴めなくて。









　『忘れて』









ダメな気がするんだ、









この思いを、感覚を









忘れてしまってはいけない気がするんだ。









***









レ『A！！A･･･







お願いやから･･･なあ！！！』






　『ごめ、無理･･･だよ･･････


レ、ト･･････









あい、してた･･････おねが、








わたしは、わすれて･･･」









真っ赤に横たわる君、









スリップして地面を滑った車は、さっきとは違い壁に衝突している。









冷えきった空気は残っていたAの温かみを奪い取っていった。









嫌だと嘆いて、泣いて。









そこまでを、その一瞬を









君との記憶を、









プツンと切れた記憶の糸を、









俺はいつか思い出せるのだろうか。









＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿




暗いのがかきたかった･･･

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