41 引換薬＿フジ ページ43
フジ目線
近くにあった温かみがふわっと消えてしまった気がして、
俺は目を開けた。
フ「ん…」
なんだろう、心なしか体がすごく楽になった気がする。
フ「…？」
何かが足りない。
いつもならある何かがそこにはない。
そう俺の隣。
俺の隣に何かが存在しない。
でも思い出せなくて俺は首を傾げた。
もやもやが晴れなくて、でも本当に思い出せなくて。
フ「あー気持ち悪い！」
その時ふと気づいた。
左の甲が少し濡れていることに。
フ「？なんでだろ…」
その水滴を拭くことができなくて、俺はそのままそれを見つめていた。
何分たっただろう。
突然玄関が開き俺は現実へと引き戻された。
誰だろ、とか思ってもインターホンも鳴らさず家に入ってくる知り合いは
とある一人しか思い当たらない。
フ「キヨ、どうしたの？」
焦ったように肩で息をするキヨの額には少し汗がにじんでいる。
めんどくさがりのこいつがこんなに急いで俺の家に来たのだ、
きっと何かあったのだろう。
しかしキヨは俺の質問には答えず
キ「…お前、今日一人だったのか？」
キヨの問いかけに俺は先ほどのもやもやとしたもどかしさをまた感じたが
それを無視し、うんと二つ返事で答えた。
どうして、キヨはそんなに寂しそうな表情をするのだろう。
俺は何もわからない、そしてこの喪失感の正体も、何も
何も思い出せなかった。
キ「お前は、これでよかったのか…？」
キヨが小さく、俺ではない誰かに呟いたその言葉が
酷く心に刺さるようだった。
『私の体、命の代わりに、
フジの記憶の中にいる自分を消して、フジの体を治して下さい』
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久しぶりの長編、文章変ですがお許しを…
１１時から１２時のテンションで一気に書いたので…
てかワクバンの「週末」ききました、ゆげぽの歌唱力私大好きです
あとフジもかっこよし…
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味噌煮 - TOP4の耳責めが見たいです＿φ(￣ー￣ ) (2023年4月22日 16時) (
レス) @page27 id: 996d0db71a (このIDを非表示/違反報告)
琴葉(プロフ) - 里音 りのんさん» わかりました！！確かに私のほほんヒラさんしか書いてない･･･続編の方で書くのでそちらを見てくださると嬉しいです！ (2017年4月4日 18時) (レス) id: e8c7d38971 (このIDを非表示/違反報告)
里音 りのん(プロフ) - ヒラのSっ気みたいです|ω・｀) (2017年4月4日 4時) (レス) id: 8389cd48e8 (このIDを非表示/違反報告)
琴葉(プロフ) - ｱｵ｡さん» ありがとうございます！頑張ります、次回作もまたよければコメントとか下さい！ (2017年3月22日 0時) (レス) id: e8c7d38971 (このIDを非表示/違反報告)
ｱｵ｡ - お疲れ様でした。次回作も楽しみにしています。 (2017年3月21日 6時) (レス) id: 0ce2bd4e90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琴葉
| 作成日時：2016年12月5日 22時
