15 恋<続き>_牛沢 アオ。さん、穂香さんリクエスト ページ15
寒い日々は終わる気配もなく
私はお昼の時間にそのまま自動販売機に行く。
体育館近くに置かれた自動販売機には
よく暖房代わりにするホットレモンが置いてある。
それを買いに向かうと
見慣れた背中を見つけた。
「!」
牛沢君だった。
珍しく一人の牛沢君の後ろに少し距離を置いて並んだ。
近いのは何度かあるはずなのに
こんなに意識しながら近くにいるとなぜか気恥ずかしく感じてしまう。
牛「!A、さん」
「!!」
後ろを向いた牛沢君はいつの間にかいた自分に驚き
そして名前を呼んだ。
知ってくれていた、その思いがじわりと胸を温かくして
少し口が緩みそうになるが何とか堪える。
普通の子ならここで何か話しかけたり、とかするのかもしれない。
だけど臆病者な私がそんなことできるはずもなく
急ぎぎみに会釈をして自販機の前に立った。
そして驚愕。
「え、嘘・・・」
レモンホットの下にあるボタンにかかれた完売という赤文字。
今日に限っての、だ。
どうしよう、ホットのお茶にでもしようか。
期待、というかレモンホットを買うつもりだっただけに
沈んだ気持ちでお金を入れようとしたとき
牛「ん」
「わっ!え」
頬に当たった温かいモノに驚いて後ろを見ると
「・・・あ」
差し出されたのは私が欲しかったレモンホット。
牛「あげる、飲み差しだけど」
「え、あ、ありがとう」
牛沢君は、ん、と一つ返しその場を後にした。
バクバクと大きく音を立てる心臓に手を当てて
こんな小さいことでも幸せなんて思えた、とある日。
______________
リクエストありがとうございます!
遅くなってしまい本当にすいません・・・
明けましておめでとうございます!
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味噌煮 - TOP4の耳責めが見たいです_φ( ̄ー ̄ ) (2023年4月22日 16時) (レス) @page27 id: 996d0db71a (このIDを非表示/違反報告)
琴葉(プロフ) - 里音 りのんさん» わかりました!!確かに私のほほんヒラさんしか書いてない・・・続編の方で書くのでそちらを見てくださると嬉しいです! (2017年4月4日 18時) (レス) id: e8c7d38971 (このIDを非表示/違反報告)
里音 りのん(プロフ) - ヒラのSっ気みたいです|ω・`) (2017年4月4日 4時) (レス) id: 8389cd48e8 (このIDを非表示/違反報告)
琴葉(プロフ) - アオ。さん» ありがとうございます!頑張ります、次回作もまたよければコメントとか下さい! (2017年3月22日 0時) (レス) id: e8c7d38971 (このIDを非表示/違反報告)
アオ。 - お疲れ様でした。次回作も楽しみにしています。 (2017年3月21日 6時) (レス) id: 0ce2bd4e90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:琴葉 | 作成日時:2016年12月5日 22時