TAKE41 ページ45
彼が叫ぶように伝える言葉に思わず固まってしまう。
好き？
彼が、私を？
自惚れたくもないのに、全ての行動の歯車が噛み合う。
嘘でしょう。彼が私なんかを。
ゆ「嘘よ、なんで！私の方が貴方のことが好きなのに！！ずっと気づいてほしくて、行動して、ずっと見てきたのに！」
彼の言葉を拒むように頭を掻きむしる彼女の髪が、辛うじて形を保っていた髪が解けた。
すると少しだけ驚いた彼が、じっと彼女を見据えた。
ロ「…俺はな、人形ちゃうねん。あんたの思い通りにならへん、実況者である前に一人の人間や。なぁ、"ユリ"さん」
聞きなれない名前。
ユリと呼ばれたゆゆりんは固まり、けれど少しだけ狂気さが抜けた気がした。
ゆ「…覚えて、くれてたんだぁ」
ユリ。それがきっと、彼女の名前。
遠くでサイレンの音が聞こえた。
やっと、やっと。
心か、それとも脳のか。
しかし許容量を超えていたことは自分でも感じていた。
彼が助かるという安心と、収集が着くと察した安心で
私はそのまま意識を手放した。
＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿
＿
気づいた時にはベッドの上だった。
点滴の管が見えたから病院なのだろうとすぐに分かった。
私は？彼は？
あの後どうなったのだろう。
謎の筋肉痛を耐え、手の近くに置かれていたナースコールを押せば、すぐに看護師さんが数名部屋に入ってきた。
流れるように体温、血圧を測り、体調を問診され荷物累々の説明を受ける。
意識を失ったのは昨日のことで今は夕方。
腕を刺された以外の異常は無いが精神的な傷が自分が思っていたよりある様で、カウンセリングを含め数日の入院を言い渡された。
受け取った荷物の中からスマホを見つけて電源をつければ、
こんなにも、心配してくれたんだ。
込み上げるようにスマホを胸元で抱き締める。
偽る事も出来ない感情が硬い蓋をこじ開け顔を出す。
ムリだ、我慢しなければいけないのに我慢できない。
『…！誰…』
誰やろ、言いかけて止まる。
どこかで見ているのだろうか。何だかタイミングのいい通知に、私は思わず口元を隠した。
この前はごめん。という謝罪と、目覚ましたらもう一回ちゃんと話したい、というお誘いだった。
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雨々(プロフ) - は………はあああああああああ……めっちゃ好き。読むの遅くなったのすげぇ後悔してる。ありがとう大好き最高 (5月16日 1時) (
レス) id: 518d9995ce (このIDを非表示/違反報告)
琴葉(プロフ) - 匿名さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます🙌'その作品面白いですよね〜友達に勧められて読んだことあります！少しでも楽しくこの作品を読んでもらえて嬉しく思います☺️ (2022年5月10日 12時) (レス) id: bc3093acc5 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - ガチ恋粘着中という作品の最推しバージョンみたいな感じに思えてとても幸せでした...完結おめでとうございます💕次の作品を楽しみにしています✨ (2022年5月7日 17時) (レス) @page48 id: 84c6360402 (このIDを非表示/違反報告)
琴葉(プロフ) - える＠脅威推しさん» コメありがとうございます！その感じわかります、私も前までガチ恋気味のお仲間ですので…周りに言われる言葉もありますが、少しでもこの題名が心に残れば幸いです☺️最後までお付き合い下さりありがとうございました！ (2022年5月2日 19時) (レス) id: bc3093acc5 (このIDを非表示/違反報告)
琴葉(プロフ) - コム＠作っては削除botさん» 最後までお付き合い頂きありがとうございます！嬉しいお言葉です…🙏もしお時間ありましたら、他完結作品も是非お読みくださいませ！またお会いしましょうね (2022年5月2日 19時) (レス) id: bc3093acc5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琴葉
| 作成日時：2022年3月22日 16時
