TAKE29 ページ33
(you.side)
待て、何故こうなった。
何故目の前に以前と変わらぬ彼がいる。
眼鏡をかけた童顔のようなお顔。
数日前にみた姿と変わりないことに安堵してしまう自分もいるが、どちらかというと焦りの方が強い。
仕事中なのに接客すら忘れ言葉も出せずいると、彼は構わず近付いてきて私に微笑んだ。
ロ「こんにちは、お久しぶりです」
『っ！！？え、え、』
ロ「もう終業時間ですよね」
こんな時に限ってお客さんはいない。
毎回の如く誰もいない時彼は来るから、喋る時間はひたすらある。
そして時間はもう18時をさそうとしていた。
詰みだ。
『あ、ハイ、デスネ』
ロ「話したいことあるんで、待ってますね」
にっこり隠されたような微笑み。
何を言われるの、てかあの時全て話すことは話し終わったはずでは。
運悪くというか、いいのか。今日のシフト、相手は私がロボロさんをよく眺めて推していた姿を知ってる例の先輩なわけで。
バックに行き、待たせるのは流石に申し訳ないから
着替えを済ませようとすれば先輩がランランと近づいてきた。
「最近会えてへんくて落ち込んでたんやから、よかったやん！」
『ちょ、先輩声でかいです！……うう…』
耳打ちにしては少し大きい声に慌てて静止する。
ここの会話中々筒抜けになりやすいこと、わかってるのかこの人は…。
はぁ、と溜息を吐いてまた悶々と考える。
なんだろう。話って…。
ロ『もう会うことないやろし』
言われた言葉が、その時の情景が脳を反芻する。
冷たい瞳、突き放されて壁を作られた冷え切るような感覚。
また同じようなことを言われたら、私はきっともう耐えられない。
ここのコンビニ、裏口があればそっちから出るのに…。
思わず職場にさえ舌打ちをしそうになりそうなほど
今は彼にも、今の状況にも、恐怖心しかなかった。
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雨々(プロフ) - は………はあああああああああ……めっちゃ好き。読むの遅くなったのすげぇ後悔してる。ありがとう大好き最高 (5月16日 1時) (
レス) id: 518d9995ce (このIDを非表示/違反報告)
琴葉(プロフ) - 匿名さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます🙌'その作品面白いですよね〜友達に勧められて読んだことあります！少しでも楽しくこの作品を読んでもらえて嬉しく思います☺️ (2022年5月10日 12時) (レス) id: bc3093acc5 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - ガチ恋粘着中という作品の最推しバージョンみたいな感じに思えてとても幸せでした...完結おめでとうございます💕次の作品を楽しみにしています✨ (2022年5月7日 17時) (レス) @page48 id: 84c6360402 (このIDを非表示/違反報告)
琴葉(プロフ) - える＠脅威推しさん» コメありがとうございます！その感じわかります、私も前までガチ恋気味のお仲間ですので…周りに言われる言葉もありますが、少しでもこの題名が心に残れば幸いです☺️最後までお付き合い下さりありがとうございました！ (2022年5月2日 19時) (レス) id: bc3093acc5 (このIDを非表示/違反報告)
琴葉(プロフ) - コム＠作っては削除botさん» 最後までお付き合い頂きありがとうございます！嬉しいお言葉です…🙏もしお時間ありましたら、他完結作品も是非お読みくださいませ！またお会いしましょうね (2022年5月2日 19時) (レス) id: bc3093acc5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：琴葉
| 作成日時：2022年3月22日 16時
