[短編集]徒然ならぬ日常を[wrwrd]

花吐き病にかかってみた *リク* ページ39

*ゆきのこさんリクエスト*

[花吐き病にかかってみた]





グルッペン


グ「それは…！…そうか…大丈夫か？」

彼は貴方が花を吐いた事に驚くものの、納得をして彼は貴方の背を撫でた
貴方に想い人がいるなら、その恋を応援しなければ、と貴方の支えになろうとするものの、心の中ではずっと貴方を想い続けている





トントン


ト「！…手伝うわ」

貴方が花を片付けていると彼が貴方の部屋を尋ねた。散らばる花弁を見て彼は一瞬驚くが、直ぐに片付けを手伝おうと彼もソレに触れる
『ちょっ、伝染るから！』
「別にええわ、気にすんな」
眉を下げ、微笑む彼の瞳には何処か諦めも含まれている気がした





鬱大先生


鬱「へえ、綺麗なもんやなあ」

貴方の吐き出した花をマジマジと見つめる彼に『絶対触らんといて』と念押しをすると、彼は分かってると素直に頷き煙草に火をつけた
「…そっか、好きな人おんのか…」
窓の外を眺める彼の呟きは何だか寂しそうで。
次の日から彼の女遊びが激しくなった





ゾム


ゾ「…好きな奴って誰なん」

この奇病になっている時点でほぼ確定の事を聞かれ、貴方は口を噤んだ
尋ねた彼は、自分が聞いた癖に貴方の次の言葉を聞きたくないとでも言いたげに目を逸らし、貴方を見はしない
冗談でもここで誰かの名を口にすればその人の命の保証は出来ない為、貴方は押し黙った





シャオロン


ｼｬ「…実は、さ…俺もかかってんねん」

そう言ったと同時、何かが込み上げるように彼は嘔吐(えず)き綺麗な黄色の花を吐き出した。貴方が驚き、彼を見つめていると
「一緒に、頑張ろ…？」
彼は苦しげに貴方の手を握った

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