[短編集]徒然ならぬ日常を[wrwrd]

共依存になってみた *リク* ページ23

*spklさんリクエスト*


[共依存になってみた]





グルッペン


グ「A、…いや、何でもない」

彼に尽くす貴方に、「お前はお前らしく居ろ」と言えない。彼もまた貴方に尽くされるのが酷く心地いいから
これは真っ当な関係ではないと頭の中で理解しつつも、貴方を手放せない彼ももう既に…





トントン


ト「なあ、これどういう事なん？」

彼に見せられているのは貴方が提出した書類。それには明らかな不備があった
確認したのに、と貴方が呟くと
「やけどミスっとった。まあ俺の方で直しとくわ」
腑に落ちない点はあるものの、貴方は彼に御礼を言うと、ええよ、と彼は笑った。
弧を描く彼の口は、何処か不気味だった






鬱大先生


鬱「俺にはAちゃんしか居らんねん、捨てやんといて…」


貴方の腰をキツく抱き、縋り付く様な虚ろな瞳で貴方を見上げる彼
ただその言葉は何度目だろう、と彼の腕を振り解けないまま、ふと貴方は考えた





ゾム


ゾ「Aは俺の事ホンマに好きなん？ホンマ…？」

貴方に何度も自分を肯定してもらおうとする。
その度に『好き』と言っても本当なのかと疑う彼に、貴方が軽くキスを落とせばやっと彼は笑顔を見せた
可愛らしいその行動も、毎日ともなれば異常だ






シャオロン

ｼｬ「なあ、なあって……A…？」

貴方が二つ目の呼び掛けで返事をしないと彼はぐずり出す。貴方が『ごめんて、どうしたの？』と微笑めば彼のそれは治まった
ただ、彼は貴方がわざと無視をしている事も分かっているし、貴方も彼が分かっていることを知っている
その上で、その流れを繰り返すのだ

↓→←↓

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す