[短編集]寂寥を感じぬ日常を[wrwrd]

キレて惨く殺してみた *リク* ページ29

*蛍の空さんリクエスト*
[彼が体を剣で貫かれ、夢主がキレて敵を惨く殺してみた]



グルッペン


グ「…A……」

虚ろになっていく意識の中、彼は力を振り絞り貴方を抱き締め動きを止めた
どんな状況下でも彼は何時も貴方の事を考えててきた。それは、最後の最後でさえ変わらない




トントン


ト「…ほ、んま、すごい、な…」

敵を一人残らず殺し終え彼の元に駆け寄ると
彼は掠れ掠れの声で少しだけ苦笑を零した
濁ったその赤い瞳は何時閉じてしまうか分からない
『逝かんといて…』
貴方の震える言葉に彼は、すまんと一言だけ零した




鬱先生


鬱「…(僕なんかの為に、こんな…やば、めっちゃ嬉しい…)」

貴方が涙を浮かべながら敵を散らしていく様を見て、彼は心の中で笑みを浮かべた
言葉ももう出せず少しずつ遠のく意識の中、
貴方が自分の為に泣いてくれたというその事実が嬉しくて、彼は穏やかな表情で目を閉じた




ゾム


ゾ「…しく、たな…」

暴走する貴方を見つめ、彼は一人言を呟いた
痛みさえもう感じられない事が彼に焦りを与えていく
泣かないで欲しい、笑って欲しい。
自分に負けず劣らない何時ものあの悪戯っ子の様な笑みで
貴方の涙を拭いたくて、彼は届くはずも無い腕を伸ばした




シャオロン


ｼｬ「A、す、き…だ、すき…」

途切れ途切れで零れる貴方への想い
そろそろ死ぬと悟っている彼は貴方に気持ちを伝えずには居られなくて
『私だって、シャオロンの事、大好きやで…』
転がる敵の首など気にせず貴方も彼にこたえれば、彼は心底幸せそうに目を細め、そのまま閉じた

↓→←↓

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す