[神パロ]神様、教えて下さい[実況者]

命、痛み＿42 ページ47

「･･･！」







あ「それでもよければ」









　「構いません、やらせてください」









少し驚きはしたが









やめるなんて言わない。









別に、私は命に未練はないから。









ただもし、もし死ぬなら少し心残りなだけ。









皆ともっと






一緒にいたかったっていう、心残り。









それ以外なんて存在しない、っていうか今さら自分を大事になんて思えない私にとって









『命』はとても軽いモノだった。









助ける手伝いが出来るなら、寿命なんて、命なんて









安いものだ。









あ「･･･わかった」









あうろんさんは有名な九字の印を一度結び、そして









・









・









・









・









・









　「う････！」









私の心臓部を刺した。








いや、刺したのは語弊があるがこればかりはそれしか言いようがない。









あうろんさんの腕は私の体から血を流すことなく









心臓付近を触れていた。









　「･･･！！ぐ、･･･あ、あああ"あ"！！！」









普通に生きてたら出さない声が口から溢れる。









あうろんさんは心臓を触れていない、









でも何かを、私の中にあるモノに触れている。









その正体なんてわかるはずもない、でも









あうろんさんがその何かを掴むたび、それが悲鳴をあげるように痛みを発している。









抉られるような痛みでも、ぶたれたりした痛みでもない。









いや、もしかしたらこれは全ての









痛みの種類が混ざっているのかもしれない。









体中がそんな今まで感じたことのない痛みに包まれた。

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