悔しさ、手伝い_38 ページ42
A目線
キヨさんの突然の事態に
慌ただしく周りの人が動き出す。
フジさんとこーすけさんととわこさん、あとp-pさんとろーさんは
中庭にある比較的小さめの池の周りを囲んでいた。
印を結びながらブツブツ呟き、真剣な面差しで近寄ることなど出来ない。
フジさんは私に、見ててと言ったが果たしてそれでいいのだろうか・・・
私も何か出来ることを、
そこで言葉を止めた。
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できることって、私は一体何ができるのだろう。
この人たちのように何か不思議な力があるわけじゃない。
それに、きっと手順とかもあるのだろう。
そんな中で何も知らない自分が動けばかえって足手まといだ。
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私は何も出来ない。
なんて無力なんだろう。
自分という無価値な存在を改めて恨んだ。
自分を暗闇から救ってくれたキヨさんが
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あんなに苦痛に顔を歪ませているというのに。
先ほどまでの平穏な雰囲気は完璧に消え失せ、
皆の顔に緊張の色が走っている。
あ「Aちゃん、大丈夫?」
ふとあうろんさんが声をかけてきた。
「?どうかしました?」
あ「いや、何か思い詰めてる気がして・・・
もしかして、自分は無力だとか思ってない?」
あうろんさんの言葉は図星というかまさにその通りで
私は俯いた。
あ「そんなの俺だってそうだよ?
動くとしたらあの五人くらいで他は何も出来ない。
まあ俺は穢れの進行を遅くすることはするけど
五人に比べたら何もしてないようなもんだよ」
あうろんさんは少し悲しそうに私に笑った。
「・・・・・・悔しいんです・・・
私、キヨさんに助けてもらったのに
何もできずただ見守るしか出来ないのが・・・」
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あ「じゃあ、手伝ってみる?」
そうきくあうろんさんは静かに、ただ真っ直ぐな瞳だった。
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琴葉(プロフ) - ローヒーさん» ありがとうございます!!頑張ります!!!! (2016年11月15日 22時) (レス) id: 53f376473c (このIDを非表示/違反報告)
ローヒー(プロフ) - この作品大好きです!これからも頑張ってください!! (2016年11月15日 21時) (レス) id: 4443655905 (このIDを非表示/違反報告)
琴葉(プロフ) - ああむこさん» 神様がまた降臨しました・・・その言葉で頑張れます!本当にありがとうございます!! (2016年11月1日 21時) (レス) id: a412ee9698 (このIDを非表示/違反報告)
ああむこ - コメがない?なら私がしましょう!この小説がひそかな楽しみになっていますこれからも頑張ってください!>< (2016年11月1日 19時) (レス) id: 2e32648764 (このIDを非表示/違反報告)
琴葉(プロフ) - †月弥†さん» ああもう神様が現実に降臨しましたね、ありがとうございます・・・本当にあんな構ってな作者コメすいません・・・それにこんな素晴らしい反応していただき本当にありがとうございます! (2016年11月1日 18時) (レス) id: a412ee9698 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:琴葉 | 作成日時:2016年10月18日 22時