[神パロ]神様、教えて下さい[実況者]

記憶、星＿21 ページ24

ヒ「フジ、レトさん



大丈夫？」









フ「大丈夫、いつものだから」









障子越しにきこえる廊下からのその言葉が









私の心を少しだけ安心させた。









え「疲れだよ、いつものことだから安心して」









えふやんさんが布団をレトルトさんにかけながら








優しく言ってくれる。









『いつものこと』、









それで済まされるほどレトルトさんはよく倒れるのだろうか。









そう思うと何だか申し訳なくて、また私は俯いた。









ろ「ちょ、えふやん！一言余計！！」









え「え、あ、や、そういう意味じゃないんだよ！！？」









ｃ「一旦落ち着け」









そう言うってことは、皆知っているのだろうか、まあ







私たちの避け具合は異常だったから、何となく








何かあったと悟ったのかもしれない。









あ「ねえ、見る？」









座り、壁に凭れながらいきなり、私に尋ねるあうろんさん。









え「！！あうろん！」









あ「だって！！この子は教えてあげないと！









この子はこの子なりに、ずっと苦しんでたんだ･･･」









俺も届いてたから、ポツリと呟くあうろんさんに






部屋にいる他(ろー、cool武士、えふやん)三人が黙った。









あ「俺ね、星の神でしょ？









星はね、人の願いを運ぶことが出来るんだよ」









強い願いだけ。









あ「俺にも、Aの声はきこえてた。









ずっと、ずっと」









静かに私の片手を両手で包み込み









あ「レトさんもね、









苦しかったんだ、君を助けられないことに」









その言葉のあと。









重なる手から溢れ出した星というか光る何かが






自分を中心に辺りを包んだ。









あ「ずっと、助けられなかったことを、どうか･･････」









終わる言葉、流れ込む声。









それは、記憶。









レトルトさんの、記憶の一部。

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