6話 NOside ページ7
リサが廊下を歩いていると「あんた最近調子乗ってなぁい?」と真理衣の声が聞こえた
リサ「別に私は…」
と言って教室に戻ろうとしたが、百合と亜弥美に腕を捕まれ真理衣の所へ連れていかれた
真理衣「みーんなの前であんな大嘘までついちゃってさぁ」
そしてそのままリサは3人に囲まれて帰ることになった。すると真理衣が突然本屋の前で立ち止まった
真理衣「あっいけない!今日算数のドリル買おうとしたのに財布忘れちゃった!リサ、なんとかして?」
リサ「え…?でも私も今お金もってないし…」
真理衣「だったら頭使いなよ。今日ドリル出来なきゃ私、明日口滑らせちゃうかも〜…私たち外で待ってるから」
そう言ってウインクしながら真理衣は後ろへ回った
亜弥美「…早く行けよ!」
リサは少し早足でドリルを売っているコーナーまで行くと1度真理衣たちの方を向いた。手で早く、と急かされるとリサは周りを見て人がいないことを確認した
そのまま算数ドリルを手に取り、手提げカバンの中へ無造作に入れ小走りで店内を出た
でも外にはもう真理衣たちは居なかった
「君、ちょっとそのカバンの中見せてくれないかな?」
―――
リサ「…先生、迷惑かけてごめんなさい!」
ハガネ「それはいいんだけど…どうして私に?家族と連絡取れなかったの?」
リサ「うちのお父さん、仕事で海外に赴任してるの。だから…お母さんに心配かけたくなくて」
塩田「リサちゃん、捕まる前に一緒にいた友達っていうのは?」
リサ「…誰もいないよ。私1人だったもん」
ハガネ「でも…」
リサ「今日は本当にごめんなさい!」
そしてリサは走って帰ってしまった
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な〜ちょ(プロフ) - とても楽しく読ませて頂いてます!これからも応援してます。 (2021年9月16日 0時) (レス) id: e921f77d59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水月 | 作成日時:2021年9月15日 21時