トモスアカリ2 (ページ6)

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5話　ＮＯside ページ6

―――次の日、お昼

「「いただきます！」」

あかり「うわぁリサのお弁当めっちゃ可愛い！ねぇみてともり！」

ともり「…ほんとだ、可愛いね」

美奈「なになに？」

リサ「私のお母さん、栄養士の資格もってるから、料理得意なの」

ハガネ「へぇ〜それってすごいね」

リサ「掃除や洗濯も大好きで暇さえあれば何かやってるの」

「へぇ〜！」「おぉ〜」

ハガネ「いいなぁ私もそういうお嫁さんが欲しい〜」

「何言ってんだよ〜！」「売れ残りのクセしてさー！」

「売れ残り！」「売れ残り！」

ハガネ「うるっさぁい！！黙れー！」

ともり「…」

――職員室前の廊下

塩田とハガネがお弁当のおかずの話をしていると先崎が大急ぎで駆け寄ってきた。手には大量の紙を持っている

先崎「おい芳賀！お前のこと書いてる妙なFAXが来た！」

ハガネ「『芳賀稲子教諭に関する問題』…『児童への暴力』『不倫略奪』『学級費横領』『同僚いじめ』…すっごい量…これアメリカなら懲役500年といったところね」

先崎「おい冗談言ってる場合じゃないだろ。こんなのがもし外部に漏れたら…」

藤間「まぁいいんじゃない？ここまで書かれたら返って現実味が薄れて」

塩田「それにしても酷すぎますよ」

するとｶﾞﾗｶﾞﾗと扉が開いて副校長がやってきた

小森「芳賀先生！一体これはなに！？ここに書かれてることは本当なの！？」

ハガネ「あの、こんなのデタラメですよ。匿名の悪口なんか本気で取り合わないでください」

小森「でも実際週刊誌やテレビ局から問い合わせの電話がかかってきてるのよ！マスコミ相手に潔白を証明するのがどれだけ大変か、わかる？たとえ取材を断ってもいずれ替え玉をしかけてきますよ！この学校に、子供たちの前に…！」

ハガネ「大丈夫です、来るなら私がギャフンと言わせますから。違うことは違うって言えば、いずれ終わることです」

小森「そんなのは理想です。たとえ貴方に非が無いとしても、この学校は無傷では居られなくなる。これだけは覚悟しておきなさい」

先崎「…おそらく菊田さんの仕業だろう」

ハガネ「菊田さん…？真理衣ちゃんのお母さんがどうして？」

藤間「3年前、あの人と衝突した教師がこれと同じような怪奇文章を送られて潰されたの」

ハガネ「それほんと？」

先崎「これが菊田流の報復なんだよ」