トモスアカリ2 (ページ45)

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10話　ＮＯside ページ45

祐一郎「お金が無くても、幸せ？」

マナ「もちろんお金は大事だよ？でもお金が無くても人は幸せに生きれるってあたしは思う

みんな、楽しかった時のこと思い出してみてよ。きっとその時は家族とか仲間が周りにいたんじゃない？

あたしはお金が沢山あるよりも、仲間がたくさんいるほうがずーっと幸せだと思う

そしてみんなにはこれから先、いくらでもそういう仲間と出会って、増やしていける可能性があるんだよ？

君たちは、これからです！」

そう言いながらマナは立ち上がった。そのセリフを聞いて優介が立ち上がり拍手した。周りもそれにつられて立ち上がっては拍手した

ハガネ「はい、じゃあここでみんなに質問。お姉さんには学歴もお金もありません。てことは…負け組かな？どう思う？」

リサ「昔は負け組だけど〜…今は勝ち組？」

ともり「でも、学歴はないんだよ？」

美奈「私は…勝ち組だと思う」

ハガネ「どうして？」

美奈「だって…すごく幸せそうだもん」

ハガネ「そうね。お姉さんの話は1つの例です。負け組と勝ち組ってなんなのか、これから一緒に考えていきましょう」

「「はい！」」

ハガネ「じゃあ机戻してー」

―――

ハガネはその後、塩田先生と一緒にマナを門まで送って行った

せり「先生！さっきのお姉さんは？」

ハガネ「あ、もう帰ったよ？」

せり「そう…」

ハガネ「どうしたの？」

せり「さっきの話聞いてたらなんか元気出てきて、もっと話聞きたくなったの」

ハガネ「じゃ今度、彼女の店教えてあげる」

せり「ほんと！？」

愛梨「せりちゃん」

せり「なに？」

愛梨「あのね。真理衣ちゃん、せりちゃんに酷いこと言ってたけど…私はせりちゃん、何かある人だって思ってるよ」

せり「え…？」

愛梨「私、1年の時から同じクラスにいて、せりちゃんに嫌なことされたこと、1回も無いよ

他の人を傷つけたり悪口言ってるところも見たことない

真理衣ちゃんのことだって一言も悪く言わないし…

そんな人、他にいないよ。だから…元気だして！」

せり「…うん」

ハガネ「ちゃんと見てくれてる人いるんだね」

そして愛梨とせりは互いの顔を見ながら微笑みあっていた