7話 あかりside ページ42
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ずっと繋がらなかったともりの携帯に運良く繋がって話したけどどこにいるかはわからないし写真を見たってどうみてもこの辺りじゃない
あかり「母ちゃん!ともり繋がった!」
「どこにいるの!?」
あかり「それが…」
写真を見せると母ちゃんは顔を顰めた
あかり「ここにいるって言ってた。どこか言ってくれなかったから多分だけど」
すると美奈から電話がかかってきた
あかり「美奈?どうしたの?」
美奈『ともりから写真きた?』
あかり「きてた。美奈にも?」
美奈『うん、海と星の写真。私、見覚えがあるんだ』
あかり「え、それほんと!?」
美奈『うん。父さんの親戚の家が電車で行けるところにあるんだけどそこの近くに星が綺麗に見える海があるんだ。そこかもしれない』
あかり「それハガネに伝えて!」
美奈『う、うん!』
―――ともりside
電話を切る前に時間を見たのが最後で21時前だったからもう過ぎてるくらいかな、とかどうでもいいことばっかり考えるのにも飽きて私は海に入っていた
誰も周りにはいないし暗かったから私の足元からちゃぷちゃぷ水の音がする以外は静かだった
ともり「苦しいのは嫌だけど…タヒんだらどうなるんだろ。…海だもんね、広いし、まぁ見つかんないことはないだろうけど…」
なんとなくもっと遠くに行きたくなって適当になんとも言えない泳ぎ方で進んでいると突然ピキっと足が張った
ともり「っ…!ごぼっ…!」
最悪だ。準備運動せずに泳ぐと足をつる、そんなの分かりきってたことなのに。しかも結構砂浜から離れている所にまで流れていた。別にタヒのうとした訳じゃないのに…なんで…
…めのまえ、くらくなって…
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な〜ちょ(プロフ) - とても楽しく読ませて頂いてます!これからも応援してます。 (2021年9月16日 0時) (レス) id: e921f77d59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水月 | 作成日時:2021年9月15日 21時