5話 NOside ページ40
そのノートには「Dream Note」と書かれてあり、あかりはそれのページをめくった
優介「なにそれ」
あかり「落書き帳みたい。ここに来た人が色々自分の夢書き込んでるみたい」
優介「ふーん…俺たちみたいなやつ、たくさんいるんだな」
すると美奈はふとランドセルを開き、筆箱を取り出した。あかりに「それ貸して」と言ってノートを受け取り、新しいページに自分の夢を書いた。するとそれをみた優介も聡羽もあかりもノートとペンを回して1つずつ夢を書いた
あかりが書き終わった時、懐中電灯で4人の顔が照らされた
ハガネ「こら!こんな遅くまでなにやってんの!」
―――
塩田「…はい、実は…佐藤ともりちゃんだけ見つからないんです」
塩田は校長に電話をかけそう伝えた。ハガネと塩田の予想ではともりを含めた5人がここにいると思っていたのだが、そこには4人しかいなかったのだった
ハガネ「こんな時間までここで何してたの?お家の人がどれだけ心配してるのかわかってんの?」
美奈「家帰っても凹むだけだし…」
聡羽「…うん、現実思い返されるだけだし」
ハガネ「ねぇどういう意味?」
するとあかりは先程のページを開いた状態のノートをハガネに見せた
『負け組になんかなりたくない (み)』
『中学受かりてえ! Y.A』
『お金ほしい! A.K』
『お金持ちと結婚したい! (あ)』
ハガネ「ふーん…みんなこゆこと考えてんだ」
美奈「…先生、私たちって負け組?勉強ができて家がお金持ちじゃないと負け組?」
ハガネ「どうしてそう思うの?」
美奈「真理衣に言われた。きっと真理衣の言ったことは間違ってると思うけど…私たち、はっきり言い返せなかった」
ハガネ「学歴やお金が無くても負け組じゃないよ。…って…それだけで納得出来る疑問じゃないんだよね…」
塩田「芳賀先生!そろそろ探しに行きましょう、みんなは俺が送ります」
ハガネ「あ、うんそうだね、みんな、塩田先生にちゃんと送って貰って」
あかり「ねぇまだ誰か…いなくなった子がいるの?」
ハガネ「!…うん。…ともりちゃんもいなくなったんだ。先生はみんなと一緒だと思ってたんだけど」
あかり「ともり、今日は塾の日だよ!なんで…!」
ハガネ「大丈夫、先生が絶対見つけるから。あかりちゃんはお家で待ってて」
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な〜ちょ(プロフ) - とても楽しく読ませて頂いてます!これからも応援してます。 (2021年9月16日 0時) (レス) id: e921f77d59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水月 | 作成日時:2021年9月15日 21時