トモスアカリ2 (ページ39)

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4話　ともりside ページ39

―――放課後

今日はあかりたちと帰る気にならなくて、先生に呼ばれたなんて嘘ついて学校に残った。さっきから鬼のように電話が鳴り続けてるけどお母さんからだから出る気は無いし電源も落としたからもう鳴らない

ともり「はぁ…私も、勉強できたって負け組なのかな…」

朝のことを思い出すとため息しか出てこなかった。いつもなら真理衣の家に行って話したりするのに真理衣が転校するって言った時も止められなくてなんなら喧嘩して気まずいし話しかけることもなかった

負け組と勝ち組、真理衣は自分のことを勝ち組だと思ってる。せりのことを負け組だって言った

あの後あかりも美奈もみーんな負け組か勝ち組かで悩んでた。自分は負け組だって思ってるのがほとんどだけど

ともり「あーあ…もう、全部嫌になってきたなぁ…」

教室にいるのも嫌になって、でも帰るのも嫌だから適当に街を歩くことにした。見つからないようにできるだけ私自身も知らない道を選んで進んだ。外はもう暗かった

―――ともりが学校にいた頃、ＮＯside

あかりは美奈と手を繋ぎながら優介、聡羽の2人と一緒に帰り道を歩いていた

美奈「ねぇあかり、ともりは？」

あかり「なんかハガネに呼ばれたって言ってどっか行っちゃってさ先帰っててって言われたんだけど…」

美奈「珍しいね」

優介「…俺たち勉強しても無駄なのかな」

美奈「優介ん家、お金持ちじゃん？」

優介「でも塾通っても勉強出来ねーし」

聡羽「はぁ…うちも不況で客足が減ったって親が愚痴ばっか言ってる。…貧乏だし勉強できねーし、お先真っ暗だよ」

あかり「あーあ…うち帰りたくないなぁ」

そこから4人は優介の提案でとある秘密基地へ向かった

―――

ハガネは連絡を受け、優介たちを探しに向かっていた。優介と仲のいい広の家に行って話を聞くと、心当たりがある場所があるらしかった

ハガネ「え…秘密基地？」

広「うん。僕と優介くんで見つけたんだ。家出した時とかに使えるねって」

ハガネ「それ、場所どこ？」

広から場所を聞いたハガネと塩田は走ってそこへ向かった

―――

一方秘密基地では4人が静かに座って各々考え事をしていた

聡羽「…なぁ腹すかない？」

美奈「…父さん、心配してるだろうなぁ…」

すると目線を下に向けたあかりが「あ」と声を上げ、落ちていたノートを拾った